昭和天皇 第二部 英国王室と関東大震災
昭和天皇 第二部 英国王室と関東大震災 / 感想・レビュー
ぐうぐう
大正十年からその終焉までを綴る『昭和天皇』第二部。そこでの大きな出来事は、半年にも及ぶ欧州外遊だ。むろん、本書の多くもその記述にページを割いているが、福田和也は欧州巡幸という光のエピソードの影になりそうな小さな出来事にもきちんと目を向ける。例えば、欧州出発前に訪れた沖縄で裕仁一行が、貧しき県民が必死に歓迎の旗を振る姿を目にした描写のあと、その24年後に過酷な激闘を展開した沖縄戦に裕仁はいかに想いを寄せたかを想像し、(つづく)
2015/10/05
長野秀一郎
評価:4
kuro_23
昭和天皇の評伝の第2部。欧州視察と大正から昭和にかけての時代について。ここまで読んで透けてくるのは、昭和天皇は真面目で今でいう「いい人」らしいということ。その取り巻く人々も、その立場では誠実だと思うんだけど、どこをどう掛け違えたのか…。
2013/08/02
kuwagata
早く次の巻が読みたい。福田和也の文体は魅力的だ。
2011/06/03
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