カーヴの隅の本棚
カーヴの隅の本棚 / 感想・レビュー
猫のゆり
ワインの薀蓄が深すぎてついていけない・・。翻訳とはただ言語を移し変えるのではなくて、その作家の世界そのものに入り込んでいくものなんだなぁと思った。そこに生じるズレがまた新たな意味を生むとか、いろいろ面白かった。『嵐が丘』や『レベッカ』、『灯台へ』など読みたい本がまた増えた。
2008/11/28
viola
鴻巣友季子氏の海外文学とワインにまつわるエッセイ。私自身どちらも好きなので楽しめました。が、どちらかだけ好き、という方はなんだか良く分からない、で終わってしまいそうな本です。かなりのワイン好きなよう。全体的に面白かったけれど、普段のエッセイの方が面白かったことも確か。「神々の異本」の、名作なのに完訳が出ていないなんて!!と嘆いていた翻訳家のエピソードは、その方が言いたいことを筆者がちょっと誤解しているかな、と腑に落ちませんでした。きっとその方は、鴻巣氏が指摘していることは十分に分かっているはず。
2012/06/01
あさこ
普段、読書していてなんとなく心に懸かることが言葉にされていてそうそう!と共感したり、翻訳に関する様々な考察とかも、難しいところもあったけど、感心しながら興味深く読みました。一気に読むんじゃなく、少しずつ読むのがお薦めです。
2009/03/01
utataneneko
海外文学や翻訳について、ワインになぞらえつつ論じたユニークな本。ワインの醸造についてあまり知識がないので少し難しかったけれど、ワインと「翻訳」に通じる部分があるなんて、面白いと思った。
2008/12/10
tamioar
ディレッタントにならないところが、この人らしい。
2020/04/13
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