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人生、しょせん気晴らし

人生、しょせん気晴らし

人生、しょせん気晴らし

作家
中島義道
出版社
文藝春秋
発売日
2009-04-15
ISBN
9784163711607
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人生、しょせん気晴らし / 感想・レビュー

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テツ

自分のものでも他人のものでも人生に価値なんてないしどう生きようが何億年何十億年後には人類全ての痕跡はこの宇宙にひとかけらも残らないだろう。そうした現実を踏まえて頭が痺れるまで考えて考えて、それでも何かぼくを(あなたを)突き動かす衝動があるのなら、共に消え去るまで手を繋いでいたい大切な人がいるのなら、誰に何を言われようとそのためだけに存在するべきなんだろうな。その在り方も思いもいつか跡形もなく消え去る。それでも断ち切れない幾許かの大切な何か。ニヒリズムを乗り越えた先に見つかる人生を費やしてもよいという錯覚。

2018/11/29

ichiro-k

読書中の2冊より先に興味深く読了した。気になる箇所が多い。蔵書にせず売り飛ばす都合上、マーキングなどができないのでここに記録。①とくに50歳を過ぎたら、もうじき死んでしまうのですから、自分の信念と美学を貫き、それに合うものにはたっぷり時間や金を使い、合わないものは次々と削り取る、という徹底的に自己中心的な「ミニマリズム」を実現してはいかがでしょうか?②大森(荘蔵)先生に「神は世界を創る前に地獄を創っていたという説があるんですよ」といったら「そんな、この世界だけでも十分地獄なのに」という言葉がふっと返ってく

2011/01/09

Shinke Taeko

★★★☆☆ 哲学のところ、全然分からなかった…

2017/09/12

桔梗屋

漱石の『草枕』の冒頭の「知に働けば角が立つ」からの一節を、人生観として突き詰めていくと、こういう「非人情」なヒトデナシの「哲学者」が誕生するんだろうなあ、と。とにかく、理には適っているだけに始末に悪い。一体、どういうきっかけでこの人に人生相談コーナーとか任せたよ…と言うくらい、悩める人々を次々と奈落の底に突き落とすような回答の数々にときめくよなあ。俺なら絶対、リアルでは極力近づかないよう心がけるね。ただ、読んでる分にはとても爽快で、それは、自分を含めたあらゆる人間に対する突き放し方に統一感が取れてるから。

2020/12/26

しらたま

ひねくれたこの考え方に惹かれます。

2016/09/05

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