昭和天皇 第三部 金融恐慌と血盟団事件
昭和天皇 第三部 金融恐慌と血盟団事件 / 感想・レビュー
ぐうぐう
昭和の御代が始まる。裕仁、25歳のとき。が、金融恐慌や張作霖爆殺事件、血盟団事件等、動乱の昭和を早くも予兆させる出来事が、若き裕仁を襲う。福田和也は、裕仁を描きながらも、事件を起こすテロリスト側の心情にも寄り添ってみせる。そんな動乱に臆することなく、裕仁は母である皇太后との確執を抱えつつも、女官制度の改革、政治への強い関心など、従来の天皇像にこだわらない姿勢を貫いていく。新聞を好んでよく読んだと言われる裕仁を福田は、「都市生活者」の一人と称している。ともあれ、新時代は幕を開けた。
2016/01/21
山本
この人は史料から会話を再現するのが本当に上手い。
2011/10/07
Char
★★★★★ 震災で読むのを中断していたら第5部まで出てしまった(笑)。司馬遼太郎が絶対に書かなかった第二次大戦前後を書いたとしたら、こんな内容になっただろうな、と思わせる内容。圧倒的に面白い!
2011/11/08
ほっしー
明治憲法における総理と天皇の関係性、特に田中義一総理とのやりとりや、鈴木貫太郎侍従長の存在の大きさが非常に興味深かった。政党政治の腐敗と、軍部の台頭・おごり・暴走がよく理解できた。、
2010/01/12
daioh
ようやく第3部刊行。特段新しい見解があるわけじゃないけど、読みやすい。
2009/09/27
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