ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」
ジミーの誕生日 アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」 / 感想・レビュー
あちゃくん
これまで単純に昭和二十年八月十五日に戦争が終わって、そこから戦後の体制が始まったと思っていたけれども、いろいろな思惑が絡んで現在の国家体制ができたんだなと実感しました。昭和天皇の誕生日がA級戦犯に起訴状が伝達された日で、今上天皇の誕生日がA級戦犯の死刑執行日だったなんて今まで知りませんでした。誕生日が来るたび思い出すよう仕組まれているんですね。現在日本を考える上で、現在の国家体制が誕生した時期に、どのようなカタチで憲法が制定され、どのように戦争犯罪人が裁かれたのかはもっと知るべきだなと痛感しました。
2013/07/21
James Hayashi
ジミーとは英語教師が皇太子明仁につけたニックネーム。一部はフィクションであるが、美しい小説のようにまとまっていると感じた。昭和23年12月23日、東京裁判で死刑判決を受けた7名が絞首刑に処せられた日。また皇太子明仁の誕生日でもある。殆どの内容が本題ではなかったが、マッカーサーが上陸する前の混乱する様子は知らなかったし、東京裁判、憲法制定と天皇の裁判に絡み水底での動きは面白かった。マ元帥は沖縄でかなり抵抗する日本人を知り、東條英機逮捕を命令するが天皇を見逃した。マ元帥の思考は神秘的に感じる。
2015/11/04
Riopapa
東条英機らの死刑執行の日が今上天皇の誕生日ということは知らなかった。ほとんどの国民が忘れてしまった、あるいは知らない東京裁判の重い結果を今上天皇は背負っていらっしゃるとは。
2013/02/28
doremi
センセーショナルな副題「アメリカが天皇明仁に刻んだ 死の暗号」が、この作品を貶めている。残念。三流だと知っていること・調べたことをダラダラと書いてとっちらかってしまうが、うまく制御できていると思う。
2010/01/25
火ぐま
史実をもとにしたフィクション仕立てということかな。時代は違うけど宗像教授の漫画ネタにしてもいいような流れ。
2013/01/11
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