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六つの星星

六つの星星

六つの星星

作家
川上未映子
出版社
文藝春秋
発売日
2010-03-25
ISBN
9784163723402
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六つの星星 / 感想・レビュー

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佐島楓

じぶんと世界との違和感を持ち続ける人こそが表現者たり得るのだと思った。それはとてもきついことだろう。でもその苦悩の末の哲学、精神医学、そして文学なのだ。

2015/03/28

akihiko810/アカウント移行中

川上未映子の対談集。精神科医、生物学者、作家に歌人に哲学者がお相手。印象度B  最近は川上未映子の小説は読んでないのだが…。ほむほむ(穂村弘)と斎藤環の項が面白く読めた。 母親が「無私の人」なので「母親がいるから子供は産めない(子供にしてやることを、全部母親にしてあげたくなるから)」と川上は語っているが、別に今は普通に母親をやっているわけで。そりゃ産む前にあれこれ悩んでも、人はちゃんと順応して親になれるよなーと思った。 ほむほむとは短歌を「シンパシーとワンダー(関心と感動)」で読んでいるという話

2023/04/14

かりさ

作家・川上未映子さんの魅力がさらに大きく膨らんだだけでなく、対話された方々のお話も深い知識と見識に満ち溢れていて、大変豊かな読書時間をいただけました。川上さんの好奇心の旺盛さ、そこから得る知識の方向性、独特の感性が対話の中で見事に表され感嘆しました。中でも一番好きなのは生物学者・福岡伸一氏との対話。「入れ子」から「蚊柱」「動的平衡」…もっと読んでいたくなるくらい興味深い話。六つの星星…無限の宇宙のように対話は果てしなく終わりがない。私の狭い世界の入り口を開いてくれた本。一読でなく何度でもおさらいしたい本。

2011/11/11

ぐうぐう

対談集のお手本のような本。インタビュアーとなる作家のアプローチにより対談相手が選ばれている場合、その興味はインタビュアーに偏っていることが多い。でも『六つの星星』は、川上未映子と対談相手が相思相愛なのだ。同じくらいのレベルで相手に関心を持っているので、川上が対談相手から何かを得ようとするのと同様に、対談相手も川上を分析しようと試みている。川上未映子のファンも、対談相手に興味がある人も、どちらも満足させる、稀有な対談集だ。

2011/08/26

あいくん

☆☆☆川上さんの斎藤環さん、福岡伸一さん、松浦理英子さん、穂村弘さん、多和田葉子さん、永井均さんとの対談が収められています。福岡伸一さんとは生物と文学のあいだについて語ります。 川上未映子さんは「乳と卵」を書くときに福岡伸一さんの「生物と無生物のあいだ」を読んで感動しています。 魚が陸に上がって両生類になるというのは境目は何か、人間の指はなぜ五本になったのか、いつどのように進化するのか川上未映子さんは疑問に感じます。 ダーウィンの淘汰説、ラマルクの用不用説などの考え方についてふたりは語り合います。

2019/03/01

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