風をつかまえた少年
風をつかまえた少年 / 感想・レビュー
ゆみねこ
アフリカの最貧国・マラウイを襲った食糧危機。ウィリアム少年は学費が払えず、中学校に行けなくなった。父の農作業を手伝いながら、図書室で出会った1冊の本。風力発電、それは暗闇と飢餓から人々を救う一筋の希望に。ウィリアムが周囲の村人たちに馬鹿にされながら、挫けずに風車を作る姿に感動。1冊の本との出会い、教育が何より大切なことなのだと感じました。
2019/08/06
NAO
【「男祭り週間」参加】アフリカの小さな村、干魃で飢饉になり高校を退学せざるをえなくなった少年が、図書館のアメリカの教科書の写真を見て、風力発電機を作った。写真があるからといって、全く同じ材料を揃えることができなかったら、同じものは作れない。写真を見て、それぞれの部品を何で代用するかを考えていかなくてはならない。ウィリアム少年は、柔軟な発想と応用力で、その難題を乗り越えていく。そのためには、とてつもない集中力も要る。学校に通ってもいない少年にそういった全てがそろっているということは、そうあることではない。
2020/05/28
KAZOO
この本を読んで感じることはいかに今の世界にはモノがあふれているところとないところの格差がどんどん開いているのではないでしょうか?あふれているところではさらにものをつくりひとの欲望を刺激して新たなものを購入させようとしています。資本主義では当たり前のことですがこのような本を読むと物がなくても幸せとはなんだろうということを再認識させてくれる気がします。まあですからこのような本が出てくるといいことなのでしょうが(それを言ってはおしまいかな?)。
2015/04/22
ころりんぱ
食べ物や生活必需品はお店に行けばいつでも買える、壊れれば修理するより新品を買ったほうが安い…子どもたちは無償で義務教育を受け、学校の宿題に「家の手伝い」なんかがでるのが日本。一方、風をつかまえた少年カムクワンバ君が生まれ育ったのは飢餓と隣り合わせの貧困にあえぐ国マラウイ。お金がなくて学校に通えなくなった時、一冊の本に出会い彼の風車作りが始まる。廃棄物から材料を集め、工具まで手作りして、試行錯誤しながら風車を作っていく様子はまさに発明家。便利な世の中は人から深く考える事を奪うのかなぁ…とも思った。
2015/02/08
テクパパザンビア
面白かった。娘がJICAでマラウイの隣国ザンビアに3年前に行ってたので興味深く読みました。魔術や飢餓、疫病など想像すらできない出来事に愕然。アフリカンサクセスストーリー、今の日本ではおこりえない話ですね。
2019/10/24
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