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SOAKED IN ASIA アジアに浸る

SOAKED IN ASIA アジアに浸る

SOAKED IN ASIA アジアに浸る

作家
高樹のぶ子
出版社
文藝春秋
発売日
2011-02-23
ISBN
9784163737409
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SOAKED IN ASIA アジアに浸る / 感想・レビュー

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kaoriction@感想は気まぐれに

「台湾に浸る」を読みたくて借りた。高樹のぶ子が5年の歳月をかけてアジアの十ヵ国を訪ね歩いたレポート。軽い旅行記、くらいの気持ちで借りたが、全く違った。想像以上に重かった。アジアの、表というよりは裏。結婚生活や性生活などに斬り込んだ女性ならではのインタビュー。アジアの国々が辿った歴史と共に日本の「いま」を知る。この国の行方、アジアの行方。まさに、「レポート」だ。台湾の章は、少数民族タオ族の話。また一つ台湾への魅力が増した。このプロジェクトから生まれたという短編集『トモスイ』を読んでみたくなった。

2015/01/21

kiho

アジアの国々の今を、高樹さんの視点、視線を通して伝えてくれる一冊☆空気感までもが感じられ、実際に旅してみたい気分に…。ただ、真摯な目線は国の問題にもしっかり向いている。アジアを舞台にした小説も書かれているだけに、奥深さを感じた。

2014/02/06

ぶんこ

この本を紀行文といっていいのか? 一つ一つが、その国の社会面のある点を、深く探っている。 フィリピンやインドのスラムで生きる人達、タイの性同一障害の人、韓国の女性が、嫁ぐ時に懐剣や、自殺用の針の付いた耳掻きを用意するなど、インタビューする相手に、土足で踏み込むような質問に、驚かされました。 強い人だなぁ! 作家というより、突撃ジャーナリストのようです。 読んでて辛かったです。 読み手にも、強い心が求められているようでした。

2014/04/26

ジュースの素

あるプロジェクトでアジア各国を周り、特に女性の視点からその国の抱える問題点や事情を考えるシリーズ。 単に紀行では無く、人と町、歴史に焦点を当てて深く掘り下げている。アジアならではの貧困やインドならカーストの事にも由来するヒトの運命は悲しくもある。 でもたくましい彼らは生き抜く。渾身のレポートだった。

2020/07/20

なかなか

発刊されたのが8年前、高木のぶ子氏が5年をかけてアジア10か国を訪ねたSoaked in Asiaというプロジェクトの記録なので、変動激しいアジアの現在を知るにはいささか古いのかな思ったが全然そんなことはありません。高木氏が女性を中心にインタビューし、結婚、性愛、貧困などの生々しい現場に同じ視線で立ちあう。決して上から目線や傍観者的感想でもない。その立ち位置を浸ると呼んでいるんでしょうか。

2019/01/08

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