ジャンルの闘争としての文学 メガクリティック
ジャンルの闘争としての文学 メガクリティック / 感想・レビュー
seer78
ジャンル間の闘争として文学を捉え直す。日本では、「純文学/エンターテインメント」という線引きが確固としてあるかに見えるが、そういう制度論を離れた現場で起こってることに注目してみると何がわかるのか?まず、一つの作品自体が複数ジャンルのハイブリッドであるのがふつうである。既存のジャンル分けに振り分けるだけではその作品固有の面白さを捉え損ねてしまう…。映画と文学を並行して取り上げてるのが斬新に感じた。『ジョーズ』やロメロの一連のゾンビ映画と阿部和重『ピストルズ』や村上春樹『1Q84』、大江健三郎もぜんぶ同列!
2012/09/25
菜緒未
再読必須本。
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