岡崎京子の仕事集
岡崎京子の仕事集 / 感想・レビュー
も ち@病気療養入院中のためオヤスミしています。
漫画家の岡崎京子を知っている人、これから知りたい人、どちらにも勧めたい「仕事集」。一般的に売られている岡崎京子のコミックの解説が中心。フリーペーパーや文章などの仕事のページもあり。私自身は、岡崎京子が最もイキイキと作品を描く、80年代のサブカルをリアルタイムで体験していないのに、体験したかのような錯覚を覚える。映画化された「ヘルター・スケルター」や「リバーズ・エッジ」が有名だが、隠れた名作にも、きちんと光を当てていて好感度大。あとがきが岡崎京子さんの弟という点にも、この本の仕事の丁寧さを感じさせられた。
2015/10/17
きつねこ
漫画お菓子本繋がりで昔よく読んでた漫画作家さんをよみかえしてます。岡崎京子さんは初期の作品、特に作画が大好き。顔。なかでもぷくんとした唇が魅力的!デビュー前の作品も掲載されています。事故にあわれてからずっと休まれていますが、また新しい作品を読みたいな!
2014/09/21
wasabi
「私のマンガの中では男の子と女の子が出会って恋をしてって展開も多いけど、本当は恋愛ってあんまり興味ないんです。話としては入れるけど、テーマにはならない。ただ『他人にどう受け入れられるか』ってことが分かりやすいのが恋愛だから使ってるだけなんです。これも結局『社会にどう受け入れられるのか』ってことと同じで、『社会』を『他人』に置き換えただけなんですよね」(p. 116 休筆直前のインタビュー記事より)
2013/05/18
保山ひャン
岡崎京子展の副読本として、ちびちび読んでた本。この本が出た2012年現在での全単行本の解説、デビュー前の作品、単行本未収録の作品や原稿などが収められている。素晴らしい。展覧会でも展示されていた「ヲンナノコ考現学 戸川純(感覚の怪物)ファンを考察する」も収録されている。戸川純ファンのいろんなパターンを解説していて面白いが、戸川純のよさが理解できない鈍感さより愛すべきなのは確か。
2016/08/31
marua
改めて作品群を振り返ってみると、初期のほうが断然好きだなあ。80年代から90年代に移るころのふわふわとした危うさがあの頃の絵柄にマッチしていて。自分が20代前半に読んだからってこともあるけれど。
2013/05/18
感想・レビューをもっと見る