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探検家、36歳の憂鬱

探検家、36歳の憂鬱

探検家、36歳の憂鬱

作家
角幡唯介
出版社
文藝春秋
発売日
2012-07-23
ISBN
9784163754703
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探検家、36歳の憂鬱 / 感想・レビュー

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扉のこちら側

2016年324冊め。これで著者の本を読むのは4冊めになるが、初めてのエッセイ集もおもしろかった。ご本人も書かれているが、同じ早稲田大学探検部出身の高野秀行氏とはタイプが違って、それもまたおもしろい。人との距離の取り方がお上手なのだろう。興味深かったのは北極圏1600キロ踏破に挑戦中で東日本大震災発生時に日本にいなかったため「日本人なら誰もがその身体に刻み込まれた震災の記憶。私にはそれがなかった。」という、体験の欠如の記述。なるほど、そういう意味での「震災体験」もあるのか。次作にも期待。

2016/05/10

トムトム

ノンフィクションは、大変です。私もたまに文章を書くのですが、カッコつけたくなったり盛ってみたくなったりするものです。そこを素直に自分の感じたままに書くには、意志の力が必要だと思います。死はすぐ隣にある。私も目の前で健康な方が亡くなったことが数回、自分がアホな事をして死にかけたことが数回あります。死ぬことなんざ、何も特別ではないと気付くことで生きる事が楽になります。ほぼ同年代の角幡さん、同じ時代に生きているのに、かたやハードな探検家!私はお家大好きのナマケモノ。生まれつき根っこの何かが違うんだろうなぁ。

2021/07/02

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

高野秀行さんの後輩にあたる早稲田大学探検部出身。登山や雪崩の体験、若い頃の悩み迷い、探検をノンフィクションとして書くということについてなど、インドア派の私としては体験しようもないことを知ることが出来ておもしろかった。三浦しをんさん『本屋さんで待ち合わせ』より。

2017/03/26

ばんだねいっぺい

 探検家と冒険家は、違うのか。石川直樹の「最後の冒険家」の神田さんが出てきて給食センターの所長だったのかと驚いた。今では憂鬱の一つが解消されたようで喜ばしいことだ。

2018/07/29

ぶんこ

探検記だと思い込んで読んだら、36歳になった探検家の、本当に憂鬱なエッセイでした。 意外と慎重さに欠ける性格なんだなと驚きました。 焼肉を食べたいが為に、無理して雪崩に巻き込まれて九死に一生となったり。 皇居マラソンをする女性達を、不幸な人達と思っているところなど、所々で思い込みの激しさを感じました。 エッセイよりも、探検記、冒険談を読みたいな。

2014/06/23

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