ステーキを下町で
ステーキを下町で / 感想・レビュー
mura_ユル活動
小説、温泉、美味しい食事(、そしてお酒)。この三大セットが心に優しい。特に美味しい食事は、日々の食事はできるだけ質素にして、週末を楽しむパターン。47を過ぎたここのところ、体にエネルギーが貯められなくなったのか、普段走っているからか食欲旺盛。良いものをいただく。そこでこの本を目にした。各地の美味しそうなものを拝読。その土地の文化と気候などが織り成し生まれた味、旬のもの、店の人の方言でのやり取り、信頼関係、やはりその場で食すことが大切かと再認識。
2016/10/02
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
『サンドウィッチは銀座で』の続編。前作は東京がメインだったけれど、今作は平松さんとK田青年が北海道帯広の豚丼から始まり、全国の美味しいものを求める旅に……。震災のあった年の連載分だったらしく、その時に平松さんが感じたことや、東北への旅、東北の美味しいもの、そこに住む人たちのもてなす心なども書かれていて感慨深い。前作にあった山菜や精進料理の回のような料理は今作には無く、肉!魚!がメイン。肉欲を刺激されます。
2015/05/24
むぎじる
食べ物全般の描写が、本当に秀逸。特に肉。読んでいるだけで、口にヨダレがたまっていく。それはまるで、魔法にかけられたよう(笑)。お気に入りは、うな丼を思わせる甘辛ダレと豚のロースがマッチした豚丼「ぱんちょう(北海道十勝)」。全国チェーンでありながら、地方色や店長色を大いに重要視している「餃子の王将」。
2014/06/25
ロッキーのパパ
著者の健啖家ぶりに圧倒されてしまった。 表題作に出てきたステーキを食べてみたいけど510グラムなんてとても無理(^_^;谷口ジローのマンガもいい味を出していた。そっちももっと読みたいけど、それだと「孤独のグルメ」出張版になりそうな気もする。
2013/12/25
ホークス
前作「サンドウィッチは銀座で」でも感じたが、このシリーズはファンタジーと心得て読むと、楽しみが倍増する。リアルなグルメ批評やガイドなどとは一味違う。これこそ正統な食べ物エッセイと言えるのかもしれない。例えば、冬の京都のうどん屋で、あんかけ、けい卵等数々並ぶ品書きに出会ったときの表現、「目がよろこんでよろこんで、こどもになる」なんて、とても素敵で、ファンタジーを感じてしまう。だしの効いた、優しく身体にしみとおる様なうどんが、今すぐ食べたくなる。それでいて、軽くなり過ぎない含蓄もあり、秀逸なエッセイだと思う。
2015/03/29
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