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光あれ

光あれ

光あれ

作家
馳星周
出版社
文藝春秋
発売日
2011-08-26
ISBN
9784163807805
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光あれ / 感想・レビュー

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そうたそ

★★★☆☆ 原発小説かと思いきや案外そうでもなかった。原発のある街に暮らす者達の行き場なく窒息しそうな日々が描かれる。普段の馳ノワールにはない社会派な部分や、僅かながら希望の光が透けて見えるストーリーだ。原発のある街で暮らすということは当然そこで働いて生計を立てている人もいうこと。外野の者からすれば原発は害悪だからなくせと簡単に言えるだろうが当事者にしてみればそんな安易な問題ではないだろう。原発に頼らざるを得ないような街に暮らすことへの閉塞感のようなものが感じられ、この苦しさが現実だろうなと思った。

2018/01/14

hundredpink

駄目人間の哀愁漂う物語。

2015/09/08

さき

なんだよーこの主人公、好きになれない。でもこの章の繋ぎ方とか、構成面白いと思う。地方のバブル前の好景気ムードから不景気ムードの中を生きる主人公徹を通してどれだけの人が翻弄されうつむいた生活を送らなきゃいけなくなったのか…が、切なく胸に迫る。不景気が常の時代を生きてる私からは想像できない振り幅なんだろうなぁ、自分の子供に平気で嘘ついて騙すなんて、絶対だめ!徹はね、また浮気するよ、絶対!依りなんか戻さないんだから!

2017/05/01

アンク(右手)

「キティちゃんの腕時計やな。今度会うとき持っていくから楽しみにしてや」徹

2021/09/04

chiho

残念な男の半生。ここまで家族を苦しめながらも一発浮気してから涙ながらに「家族といたい」と言う。結局は自分の欲望には勝てない、人生ってきれい事じゃないんだなってことを怠さいっぱいの中で思いました。久しぶりの馳星周だったので、もっと印象深い作品を期待してしまった。

2015/03/12

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