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流される

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作家
小林信彦
出版社
文藝春秋
発売日
2011-09-16
ISBN
9784163808406
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流される / 感想・レビュー

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「東京少年」「日本橋バビロン」と続いた三部作完結編。母方の祖父の人生を追っているが、残念なことに前二作ほどテーマに切実さが感じることができなかった。下町と山の手の対比……がしたかったのだろうが、もう少し祖父の人生をうまくストーリーに組み込んでほしかった。新作が読めたことはうれしいのではあるが。

2011/10/06

yuzuriha satoshi

両国下町三部作・第三部 全二作では主人公の実家を中心に描いてきた 今回は青山に住む母方の祖父の人生を追いながら 下町自宅と山の手の学校での二重生活 裕福な母方と没落していく実家 相反するベクトルの中で主人公自身も心のバランスを失っていく 万引きを正当化しようとする主人公の心が痛い 戦後急速に変わっていく下町・両国日本橋、山の手・青山、横浜の風物が沁みる 創作ノートで3.11のことに作者が触れている その衝撃を乗り越えて今をどう描くのか次作に期待している

2011/10/17

kobaken

三部作の完結編。前二作同様、当時の風俗、生活等がリアルに響いてきます。小林氏の個人史ではありますが、何というか普遍的な人の営み、家族の物語として感じられ、そしてそれを読む喜びを確かに感じるのです。うまく言えませんが…。ともあれ、これからも著者の新作が読めることを切に願います。

2012/01/28

しんこい

下町の話から今度は母方の実家、山の手の屋敷が登場、全く違う世界だったらしいのですが、想像外です。ともあれ新作が読めたのはありがたい事です。流れるでなくて、流されるなのですね。

2011/09/29

こばりん2548

日本橋3部作の最後、エンドの弟の小林ヤスヒコの生活の描写が秀逸。

2011/08/20

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