プリティが多すぎる
プリティが多すぎる / 感想・レビュー
さてさて
「プリティが多すぎる」という強烈な書名のこの作品。それは『ひたむきに走りきったところで新たな道が拓けるんじゃないか』と、どんな局面にあっても真摯に物事を捉え、真摯に仕事に向き合い、そして真摯に人と接していく、人が生きていく上で決して忘れてはならないそんな基本姿勢を垣間見せてくれるものでした。『おれはともかく今いるところで頑張るよ。やってみるとね、案外、面白いんだってば』と気づく瞬間の到来。私の知らなかった出版の舞台裏と、ともすれば忘れてしまいがちな働くということの意味を強く思い起こさせてくれた傑作でした。
2021/11/20
takaC
「プリティ(Pretty)、ポップ(Pop)、ピュア(Pure)、ピピン(Pipin)。女の子はPが好き」章立ては、PINK、PRIDE、POLICY、PARTY、PINCH、PRESENT、の6章構成。一度しか出てこなかった「景旬舎」は固有名詞の設定は必要なかったと思うけど。
2012/06/16
ダイ@2019.11.2~一時休止
連作短編集。文芸志望の新米編集者がローティーン向けファッション雑誌での奮闘記。希望していない仕事でも頑張ろうって思えてくる。
2015/04/29
風眠
大手出版社勤務で文芸希望だった新見くんが、社内異動で自分の希望と違う、ローティーン向けファッション誌の編集になったことから始まるドタバタストーリー。最初は半分バカにして、ファッション誌の現場と真剣に向き合おうとしなかった新見くんだけど、どんな世界にも、そこで働いている人たちのプライドと真剣さがあることを知り、少しずつ成長していく感じがいい。親しみやすい文体、そして何より、読んでいて元気になれる感じが好き。ササッと気軽に読めるので、仕事で悩んだ時とか読んでみると、きっと大切な何かを思い出させてくれる。
2012/08/15
hiro
『成風堂書店事件メモ』、『出版社営業・井辻智紀の業務日誌』シリーズ以外で大崎さんの本を読むのは初めて。『プリティが多すぎる』という変わった題名からどんな本かと思ったが、新米編集者のお仕事小説だということで、図書館で借りた。まず、おじさんが手に取るのが恥ずかいピンク色の表紙に驚く。内容は、主人公が仕事を通じて成長していく王道のお仕事小説だが、それだけでなく中学生向けのファッション誌のモデル(ピピモ)達のお仕事小説でもあった。残念ながら、おじさんにはピピモ達やそのファッションがまったくイメージできなかったw
2014/06/16
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