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武曲

武曲

武曲

作家
藤沢周
出版社
文藝春秋
発売日
2012-05-23
ISBN
9784163814209
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武曲 / 感想・レビュー

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しーふぉ

最初はヒップホップ少年が剣道に目覚める青春物だと思って読み始めた。しかしどす黒い展開に…剣道部のコーチはアル中、自分の父親と防具を着けずに木刀で立ち合い、植物状態にさせてしまっている。殺人剣と活人剣の違いや。剣道の哲学的な考えと禅などの要素も加わって読み応えのある本となっている。

2017/10/21

ナチュラ

高校の剣道部の物語だが、スポーツものではない。 剣道というより「剣術」そして「禅」にも通づる内容だ。 主人公は2人、剣道に全く縁のないラッパー少年【融(とおる)】と、剣豪だがアル中の剣道部コーチ【矢田部】、この交わることの無い二人が出会うことで彼らの人生が大きく変化していく。 2人の間に入る剣の達人であり和尚の【光邑雪峯禅師】の人間性が素晴らしくカッコイイ。  読み応え十分だった。

2015/10/03

たいぱぱ

初・藤沢さん。誉田さんの武士道シリーズとは違う、ハードボイルドタッチの男の剣道もの。ハードボイルドだけど、ラッパーになりたい高校生が、才能を見込まれ剣道に引き込まれるという漫画チックな展開に少し違和感あり。宮本武蔵の葛藤に近い場面もあり面白いのだけど、何かもうひとつ足らない気がする。それでも続編があれば読んでみたいな。

2016/05/31

...

相変わらず文章のコストが高くて素晴らしい。少年漫画的展開に逆行するようなストーリーがいい。

2013/02/20

sibafu

真剣小説。よかった。久々に読む終わるのがもったいないと思いながらページをめくった。ラップ命の高校生羽田融(とおる)が剣道にのめり込んでいく。融と30代の矢田部研吾の主観が節毎に交互に入れ替わる。融パートはおちゃらけた部分もあるが、それによって剣道の試合の場面や研吾パートの暗く切迫した真剣さが引き立つ。あと本番の息抜きという役割も果たしていそう。真剣での勝負こそないものの木刀での殺し合いはある。その真剣さの描写が巧くて格好良い。まったくやったことのない、だからこそか剣道に憧れる。

2012/12/28

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