二十五の瞳
二十五の瞳 / 感想・レビュー
それいゆ
私は小豆島の島民ですが、この人権感覚ゼロの最低な作品を懲りもせず再読してしまいました。またしても気分が悪くなり、作者に対する憤りが溢れてきました。作者の人間性を疑います。神聖な領域に土足で踏み込まれ、グチャグチャにされた気分です。この本をこの世から永久追放してほしいし、島の子どもたちには絶対に読ませたくありません。小豆島の某所で作者を招待して講話をしてもらったという話を最近耳にしました。これを聞いたときには、ただただ唖然とするだけで二重にショックでした。
2016/06/17
それいゆ
「八日目の蟬」やエンジェルロードなどが話題になっている小豆島を利用して、ずいぶんと身勝手な話を作り上げたという感じがします。しかも、二十四の瞳、尾崎放哉、小豆島そのもの、そして島で暮らす人々を侮辱しているひどい作品です。フィクションだからといって何を描いてもいいというものではありません。島の工場が垂れ流す毒の影響で多くの障害者が生まれているとか、「二十四の瞳」の登場人物が殺人事件を起こすとか、大地震が起こり津波が島を襲い多くの犠牲者が出るとか、負のイメージを植え付けています。島の人たちが傷付いています。
2012/07/25
マムみかん(*感想記入少なめです*)
とても面白かったのですが、虚実入り混じった、なんとも不思議な小説でした(笑) でも、『二十四の瞳』を読み返したくなるし、小豆島へ行きたくなるし、高峰秀子の映画も観たくなるし…と、いろんな刺激を受けること間違いなし! そして、戦争や環境破壊、大震災が招いた悲劇についても考えさせられます。 タイトルが何故「二十五」の瞳なのか? 小豆島の守り神「ニジコ」を目撃した恋人たちに、何故別離が訪れるのか? なかなか衝撃的でした!
2012/06/18
hushi亜子
読んでてゾゾっとした。 何?緑の生き物は! 壺井栄の二十四の瞳、がベースとなっていて、小学生の頃読んだきりだったから再読したいと思った。 何と言っても最後の二十五の瞳が一番切なく、衝撃的だった。 前後に著者の真実?のエピソードが書かれているのも衝撃だった。
2012/10/03
さらば火野正平・寺
東日本大震災と離婚に触発された香川県小豆島連作集。相変わらずスキャンダリズムを大事にした作風だが、まあ達者!。つくづく読む楽しみを思い知らされる。2話と3話は山田風太郎の明治物を彷彿とさせる。こんなヒューマンインタレスト(海音寺、司馬、風太郎にはあった)の塊が歴史小説を書かないのは、日本史好きの私には大変残念である。しかし現代設定の1話も見事。先行作品に対するリスペクトが伝わって来て、色んな本を読みたくなる。離婚も災害もある現実は悲しいが、現実を含むこの世界は豊かだ。自分を励ます人物、本、音楽、映画は必ず
2012/08/28
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