魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?
魔法使いは完全犯罪の夢を見るか? / 感想・レビュー
takaC
魔法使いマリィの存在は重要だけど魔法の存在はほとんど重要ではなかった。理由はよくわからないけど面白かった。
2014/08/08
ハイランド
「謎解きはディナーの~」の作者に、というより表紙に惹かれたのだが、ミステリと魔法の融合、コロンボ張りに冒頭に犯行シーンが明らかになるストーリー。うーん、キャラクター描写だけかな。魔法使いという設定が中途半端にしか生かされないし、強引な謎解きはミステリと呼んで良いのかどうか。完全にビジュアル化されることを意識したような小説。悪ふざけ、お遊び小説は大好きなのだが、それも不満足。どうせなら思いっきりハチャメチャにした方が楽しいんだが、ミステリという縛りが不可能にしている。事程左様に異ジャンルの融合は難しいのだ!
2014/11/08
くろり - しろくろりちよ
ちょっとM(?)の小山田刑事が担当する殺人事件の現場に度々…というか常に現れるお手伝いさん…は仮の姿、おかしな敬語を使う少女マリィは魔法使い。ミステリ×魔法使い、掛けてはいけないものを掛け合わせてコミカルなライトタッチで描く。ありがちなミステリも、魔法使いが加わるだけでこんな変化球に。しかし魔法は万能ではない、倒叙形式の主軸を《魔法》とするというだけで、きちんと組まれている謎解き。キャラ立ちもまた「らしさ全開」といった快調さ。好みは分かれるだろうけれど、楽しく気軽なミステリを求めるならマリィの魔法、必中。
2013/06/13
ちはや@灯れ松明の火
ふたりの出会いは夢のような魔法だった、ホントにもうそのまんまの意味で。彼は八王子市警の若手ドM刑事、彼女は三つ編み濃紺ワンピースの美少女家政婦、竹箒による物理攻撃で第一印象最悪なんてお約束。ほくそ笑む殺人者、足元に転がる変死体、立ちはだかるアリバイ、事件の度にめぐり会うのは誰の悪運がどんだけ強いのか。魔法による自白に証拠能力がなければ刑事の意地でトリック崩せ。犯人確保に失敗したら三つ編み青く光らせて魔法発動ロックオン。あの日から寝ても覚めても、刑事は箒に跨り夜空に浮かぶ魔法使いの小悪魔な笑顔を夢に見る。
2014/08/19
ダイ@2019.11.2~一時休止
古畑任三郎に魔法とユーモアを足したような作品。短編集。二つの署名が良かった。
2013/08/10
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