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64

64

64

作家
横山秀夫
出版社
文藝春秋
発売日
2012-10-26
ISBN
9784163818405
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64 / 感想・レビュー

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サム・ミイラ

私、大の横山秀夫ファンを自任しているが感想としては今ひとつだった。今までの作品の焼き直し感は否めず、特に被害者の父親が独自の方法で真犯人をあぶり出す経緯にはいささか無理があると思う。年齢で声は大きく変わるしそれだけで犯人が突き止められれば苦労はない。心情的には分かるがこの作家らしくなく感じ正直がっかりした。さすがにそれなりには読ませるが長編ならば地味でも一点を集約し構築する「震度0」のほうが私は好き。

2013/09/05

遥かなる想い

 2012年度このミス 断トツの一位。  警察内の刑事部と警務部の 対立を、「昭和64年」に 起こった翔子ちゃん誘拐殺人 事件「64」を題材に描く。 広報官三上義信の内面描写が 見事で、警察組織に蠢く対立を 的確に伝えてくれる。 それにしても、警察組織の 対立は凄まじく、だが最後 14年前の「64」の真相を 暴く場面は圧巻で、警察小説の 醍醐味を堪能できた。 事件を描くのではなく、 事件に関わった人達の 人生を見事に書き込んで いる。

2013/08/15

どんちん

まずは、タイトルの意味。そういうことなんだと、素直に感心。事件は別としてセンスのあるネーミングを考えたものだ。さすが横山作品、事件を中心とした警察内部の軋轢ではなく、事件をダシした警察内部の軋轢+マスコミを描いた読み応えのある内容であった。特に三上の広報官としての思いの遷移がわかり、定番作品のとは違う先の見えない展開は、本の"厚み"を忘れさせるほどであった。ただ、この三上の立場は設定とはいえ、ちょっと同情をwまた二渡のキャラってこんな感じだったっけ?うーん久しぶりだったので、ちょっと違和感あったな。

2014/06/02

にいにい

警察庁の意向が絡み、県警の内部組織間での確執と対外的な窓である広報室の苦悩が未解決事件である「64」捜査経緯の秘密とともに展開される。うまいなぁ~。いいことをすりゃあ、返ってくるさ/たまたまが一生になるともある/秘密を余さず抱え込んだ者が生き残る/文中の会話も心に響く。隠蔽は、組織の存在を助けることはない。でも、一度隠されたものは、破壊力を増す。教訓的だ。父親の執念も凄い!警察は、一般市民の為にあってほしい。読み応えのある一冊だった。

2015/05/08

takaC

2012年10月25日に定価で買ったまま包装も開けずに2年以上放置してあり勿体なかった。さて、この話はどれくらいフィクションなんでしょうね。終盤に露顕する真相は完全に想定外で、ミスディレクション的役割も兼ねた三上広報官の家庭設定も巧いのは確かなのだけど、作り話ならちょっと残酷かな。

2015/02/01

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