ゾーンにて
ゾーンにて / 感想・レビュー
美登利
震災後の福島の話。小説風になっていますが、多分ランディさんが取材して体験したことから、書いたものだと思います。ルポに近いような気がしますが、とてもスルスルと頭に入ってきて、読みやすかったです。警戒区域の情報はほとんど目にすることがなくなっている今、まだ終わってない、これからも解除されることも無いであろうゾーンについて何とか考え続けなくてはならない気持ちになります。読み終わって心に響く作品でした。
2013/10/25
あやの
これは賛否分かれるんだろうな……と思いつつ読了。でも、もしかしたら私は登場人物の考えに近いかも知れない。警戒区域になった場所に住んでいたわけでないので、気持ちが分かると言ったら怒られるかも知れないけど。運命を受け入れるという言葉が何度か出てきたけど、それに近い。こうなっちゃったら仕方ないじゃない!という開き直りか。私の周囲の人達もそう思って淡々と住んでるんじゃないかな。非常事態だって人は食べたいし、恋もするし、生きたいのです。小説にでてくるのは誰も特別な人ではない。
2016/10/16
百太
「ゾーン」って言うんだ避難地域。ゾーンって響きがゲームの世界みたいで悲しい。福島なのにね。田口ランディは“座禅ガール”に続いて2作目の読了。“もぞい(宮城の方言です)”感じで良い本だと思う。
2015/03/07
るか
★★☆☆☆物語はフィクションだが、原発事故というノンフィクションの上に成り立っている。今までテレビのニュースで放射線について見たりしても、自分の暮らしに大きな変化がないためどうしても実感が沸かなかった。しかし逆にシンプルな文字だからなのか、心にずしんときた。動物は人間にいつも振り回される…
2015/05/27
清水清美
シラナカッタことが、色々あった
2014/05/08
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