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検察側の罪人

検察側の罪人

検察側の罪人

作家
雫井脩介
出版社
文藝春秋
発売日
2013-09-11
ISBN
9784163824505
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検察側の罪人 / 感想・レビュー

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サム・ミイラ

手に汗握る展開。二転三転する終着地点。そしてラストの慟哭に行き場ない苦さ込み上げるリーガルサスペンスの傑作。過去の経緯からあらゆる手段を講じても容疑者を犯人に仕立てようとするベテラン検事最上とその強引な捜査手法に疑問を感じ、最後には職を辞し独自に真実を追う後輩検事沖野。冤罪のメカニズムとその対決が見所で、権力に追い込まれる沖野に協力者が次々現れる所などは池井戸作品と似ているが読後感は全く違う。読者も主人公と共にいびつで訳の分からぬ正義という物に振り回され何も分からなくなる。雫井脩介の企みは見事に成功した。

2018/07/15

ダイ@2019.11.2~一時休止

タイトルでネタバレしてる上に、隠さずに時系列でどんどん進んでいく。読み終わって一言「あ~あ、やっちゃった」。

2014/06/18

takaC

後味悪し。現実社会は「勧善懲悪」と簡単に括れるものではないということか。「正義」とは何か。立会事務官橘沙穂だけはぶれない信念を持っているのかもしれない。

2014/03/19

🐾Yoko Omoto🐾

罪を問われず時効まで逃げ切った男の名が、別の殺人事件で浮上した。当時の事件に遺恨を残す検察官の最上と、今回の容疑に疑問を抱く新人検察官の沖野、二人それぞれの正義の在り方とは…。明らかに正しいと思われることを主張し貫こうとも、その後に訪れるのはえもいわれぬ後味の悪さだったというのは現実でもままある話だ。その是非曲直に対し、望む者と望まない者が常に存在するからこそ難しく、正義が必ずしも正道であるとは言い切れないのだろう。だが、だからと言って、各個人が正義だと言えば罪さえ許されるのか。到底答えは出ない。→(続)

2016/10/16

koba

★★★★★

2014/01/27

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