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まほろ駅前狂騒曲

まほろ駅前狂騒曲

まほろ駅前狂騒曲

作家
三浦しをん
出版社
文藝春秋
発売日
2013-10-30
ISBN
9784163825809
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まほろ駅前狂騒曲 / 感想・レビュー

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kishikan

まほろシリーズの中では、もっともコメディタッチでエンタテイメント性が高い。ドタバタ騒ぎがあったり、多田と行天の過去にしんみりしたり、とにかく小説の面白さを全て味わうことができる痛快活劇。多田と行天の会話も相変わらず切れ味抜群。思わず吹き出しそうになる。とにかく、小説がこんなに映像となって思い浮かぶものはない。この狂騒曲も含め、映画のキャストは瑛太と松田龍平だが、これほどピッタリの配役というのも珍しい。はるちゃんもとても良いアクセントになっている。しをんさん、面白いよこれ。映画も是非見てみたい。

2015/03/10

射手座の天使あきちゃん

今回はみんな目一杯頑張った感じ~ぃ(笑) 先ずは多田さん「やるじゃん! ヒューヒュー♪」 行天さん、はるちゃんから逃げずに踏ん張ったね「エラ~い!」 岡さん「もうサイコー(笑)」 バス運転手の中野さんはさしずめ助演男優賞 あぁ、それにしても「はるちゃん」可愛いですねぇ こんな子欲しいですぅ まっ、その前に彼女ですけどね あはは <(^_^;

2014/04/29

punyupunyu

行天の子供を預かることになり、多田の心に暖かい風が吹く。思い人とも結ばれ、厄介ごとは多くとも順風満帆です。幼少期の両親との関係がトラウマだった行天は子供を怖がり、自らを遠ざけようとする。「傷つけたくは無い。自分が信用できない。」といった心の叫びの裏返しです。多田の策略で我が子と一夜を共にすることで、冷え切っていた心にも雪解けの日が訪れた感があります。身を挺して興奮した暴漢から子供を守った姿には、行天本来の優しさが表れていました。

2014/03/20

エンブレムT

すごく大掛りなピタゴラ装置の動きを眺めているような感覚で物語を楽しみました。仕掛けの始まりは、ルルとハイシーが差し入れとして持ってきた「なます」で。それには「マッチ売りの少女戦法」が絡んでて。無農薬野菜と子供が繋がり、星くんや由良公、多田の恋や行天の過去、岡さんの鉄板「横中バス間引き運転疑惑」すらが仕掛けと化し、「あのアイテムはここに繋がるのか!」「ソレはそんな方向に動くのか!」「コレを動かすのはキミなのかw」ってな意外性に富んだ展開に笑いつつも、胸が熱くなっていったのでした。シリーズ、続いて欲しいです♪

2014/12/10

文庫フリーク@灯れ松明の火

「いざって時に、はるを痛めつけるためじゃなく、守るために体が動いた。それがなんだか俺は・・」しあわせなんだ、と小さな声で多田に告げる行天。謎だった行天の過去が明かされた本作。行天のとても小さな声が、心に大きく響く。愛煙家なら有り得ない、勿体ない吸い殻の表紙。ねじれて曲がりながら、しっかり立つラッキーストライクとマルボロは多田と行天。ラッキーストライクが「おまえも俺も、自分の中の暗闇に沈むことには失敗したみたいだぞ」と語りかけるよう。そう、幸福は再生する。形を変え、さまざまな姿で、それを求める人たちの→

2013/11/26

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