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問いのない答え

問いのない答え

問いのない答え

作家
長嶋有
出版社
文藝春秋
発売日
2013-12-09
ISBN
9784163828305
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ジャンル

問いのない答え / 感想・レビュー

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hit4papa

ツイッター上の不完全な問いに答えを出す、という小説家が始めた遊びでつながる人々。彼らのバーチャルとリアルが描かれた作品です。SNSの切り口としては新鮮に感じます。仮想上の人々にも、そのキャラと異なる現実の生活がある,は身に染みますね。ただし、登場人物がやたらと多く、絶え間なく視点が切り替わるので目が滑りがちになります。おっ!となるほどエピソードも、まさにTLの如くどんどん流れてしまうのです。これも、本作品の狙いなのでしょうか。しかしながら、小説として読むと、結局、残るものがなく残念です。ホント、残念…。

2021/08/16

ゆにこ

ぼんやりとした問いに対して何かを答え、後に問題全文が分かると言うツイッター上の遊び。誰が誰だか途中で分からなくなるも大きな事件は起こらないのでそのまま読み進められました。ひとしきり盛り上がった後に家まで歩いて帰る時のわびしさなんかはよく分かる。最後の、大人は寂しくてもいいのだ、に、励まされた。

2016/05/31

なゆ

twitterでの言葉遊び〝それはなんでしょう〟の常連な人々の、ザワザワ多人数群像劇。面白いのは、非常に目まぐるしく参加者たちの〝今〟が切り取り語られ、どんどん迫って来ては流れていく様は、まさにtwitter小説という感じか。一体登場人物は何人いたんだろう??言葉や小物をバトンリレーするかのような繋がり方が楽しい。ゆるいやりとり、ゆるい繋がりばかりでなく、実は震災後であることや、ふと過去の大きな事件のことに触れたりも。なんにせよ、この目まぐるしさがだんだんクセになる。もっと彼ら彼女らの日々を見たかったな。

2014/01/17

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

震災直後に作家ネムオがツイッターで始めた言葉遊びに参加するメンバーの日常がリレーのように綴られていて、淡々とした日常の中に秋葉原の通り魔殺人や、もちろん震災の話も出て来て、事件や災害も日常の中にあるような感覚。著者長嶋有さんが漫画作成ソフトで作っていたフキンシンちゃんがフキ子として小説の中に登場するのが思わず笑ってしまった。小説の中のフキ子もちゃんと不謹慎だった。後、フーターズに行ってピクルスフライを食べてみたくなった!(笑)

2016/03/18

ねむねむあくび♪

読友さんからの借り本。読書メーターをしていなければ、出会うこともなかった人と出会い、知ることも無かった作品に触れ、自分では選べなかった本を受け取る…。点と点と点であっても、私達は確実に繋がっている。蜘蛛の巣の上に光る、小さくとも美しい雨粒のように、点と点の結びつきにもちゃんと力はあるんだ。私達は無力ではなく、いつも誰かと隣り合っていることを感じさせてくれる作品でした♪(⌒‐⌒)

2014/07/26

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