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死からの生還

死からの生還

死からの生還

作家
中村うさぎ
出版社
文藝春秋
発売日
2014-02-26
ISBN
9784163900247
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死からの生還 / 感想・レビュー

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まーちゃん

うさぎさん、理屈っぽい。仲間だ(笑)(例えば「空気読め」的同調圧力。見えない空気だからこそコンセンサスが必要なんじゃないかとか。)律儀だなぁ、いいなぁ!自己分析もとことんで、自分に対して容赦なさ過ぎ。読んでるこっちが目を覆いたくなる。醜い自己顕示欲、薄汚い承認欲求、人並外れた嫉妬心、自分の一番の欠点という傲慢さ。痛いよ、うさぎさん痛いだろうな。 美のヒエラルキー、エロス権力。己(=脳内他者)の承認と美魔女の目指すところを絡めた話。「自分探し」→いかに「本当の自分」でなくなるか(自己実現の病)。→

2014/09/06

barabara

哲学レベルの独白や箇条書きのような短文が多く、辟易しながら読んだ。そうじゃなくて、結局誰にも理解してもらえず、生きてるかもしんでるが分からないフワフワしたうさぎさんの愚痴吐きが読みたかった。この世に絶望しきって孤独に震えてるうさぎさんを。既にこの頃から自暴自棄になっている片鱗が。新作「他者という病」が一番読みたい内容だろうと今から期待。

2015/09/06

ねこまんま

理屈っぽいけれど、他者との距離感、自意識や社会に対する考え方などは共感するし、感心もさせられます。 だけどここまで破壊的な行動(買い物依存、ホスト狂い、整形、デリヘル)って意味わからん! 多分とても正直で、何事に対しても直球勝負の、ある意味不器用な人なんでしょう、きっと。 身近にいたらちょっと困るけど、エッセイ読んでる分にはとても面白い人。 私は結構好き。 入院されたときは、どうなることかと思ったけれど、生還されてなによりです。

2014/11/03

「意味もなく生まれでてきて、そんな自分の人生に何とか意味を付与しようと必死で足掻きながら生きているに過ぎない。」自分の信念で、生きて、書いて、遊んで、そんな彼女の、これが死生観なんですね !

2024/09/19

るぅく

タイトルから闘病生活のお話がメインなのかと思っていたのですが文春で連載されたものを集めたものでした。あの事件の女性のこと震災のことも書かれています。印象的だったのが、従妹さんが亡くなられたことで書いていた言葉「笑われたって大丈夫なんだよ、と教えてあげればよかった」と。こう伝えるだけで楽になる人は必ずいるはず。時折難しくなるかもしれませんが、時折印象深い言葉が入ってきます。

2014/05/28

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