KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ありふれた愛じゃない

ありふれた愛じゃない

ありふれた愛じゃない

作家
村山由佳
出版社
文藝春秋
発売日
2014-03-28
ISBN
9784163900360
amazonで購入する

ありふれた愛じゃない / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

hiro

主人公真奈は32歳、銀座の真珠店のチーフマネージャー。社長と二人で初めてタヒチへ真珠の買い付けに行き、仕事が終わった後もタヒチに残り、6歳年下の恋人貴史と休暇を過ごす予定だったが、そこで再会したのは会社生活に順応できなかった元カレ竜介という王道の恋愛小説。タヒチという舞台設定がこの小説をより盛り上げる。仕事の上でも成長したい、年下の貴史に対する物足りなさ、女性として本能的な竜介への愛など、揺れ動く真奈が最後に選択するのは・・・。ホテルのバーテンダー、ジョジョがいい味を出していた。タヒチに行きたくなった。

2014/06/03

masa@レビューお休み中

ブルーな気持ちにさせられる。たとえて言うなら、暗い海の底に沈められたかのような感覚といえば良いだろうか。誰にでもあり得る現実がここには用意されている。現実という魔物には勝つことができない。女上司に目をつけられてしまう自分、年下の彼氏に引け目を覚えてしまう自分、起きたことをすべて不運のためだと嘆く自分。負の要因は、その他のすべての幸運を相殺してしまう。それが、タヒチに行ったことによって、すべてが崩壊してしまう。ここにあるのは、決してありふれた愛じゃない。誰しもが手に入れることができるようなものではないのだ。

2015/02/13

☆ぉりん☆

ボラボラの気温や情景に包まれて、久しぶりな充実感。◆年齢的に穏やかな愛でいいんだと思いながら、優しさに物足りなさを感じ、強引な男に惹かれるんだよね。真っ直ぐすぎる愛を返せないと感じたり、『相手が自分に向けてくれる思いとの温度差は罪悪感をもたらし、疲れすら覚えてー』◆しかし、真奈は相当いい女なんだろうな。それに芯が強くて、理性をちゃんと保てるのがすごい、私だったら…流されそうな場面が多数。◆余談だけど、読めない漢字や意味がわからない言葉が沢山あって勉強にもなった。◆いつかボラボラのセントレジスに泊まりたい。

2015/03/07

❁かな❁

久しぶりに村山由佳さんの作品読みました!読みながらいろんな気持ちになり、何度も泣いてしまいました(/ _ ; )主人公の真奈は32歳。彼氏は6歳年下。お仕事でタヒチに行き、そこで10年振りに昔、一緒に暮らしていた彼氏と再会して…。お互いに今は別の相手がいて、本来ならいけない恋だとわかっていても、どうしても忘れられない相手との再会だと気持ちが揺れるだろうなぁと思います。タヒチには高校生の頃から憧れていたので綺麗な景色が浮かんでひき込まれました!切ない想いや熱い想いになり一気読みでした♪とても素敵な作品です♡

2014/10/28

utinopoti27

6歳年下の彼氏と結婚を目前に控えた主人公の真奈ですが、仕事で訪れたタヒチで偶然にも前の恋人と再会してしまいます。逞しい生命力に溢れた前の恋人にまた惹かれるようになった彼女は、禁断の選択をしてしまうのか・・。う~ん、これってありふれすぎてやしませんか?でもここは、こんな手垢のついたプロットを、格調高く仕上げる作者の力量に感嘆すべきなのでしょう。とりわけ、鮮明なイメージに彩られたタヒチの臨場感は出色の出来映え。ただ自分としては、身勝手なヒロインに翻弄される、散々な描かれ方の年下クンが気の毒に思えるんだよねえ。

2018/07/11

感想・レビューをもっと見る