KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

老いの入舞い 麹町常楽庵月並の記

老いの入舞い 麹町常楽庵月並の記

老いの入舞い 麹町常楽庵月並の記

作家
松井今朝子
出版社
文藝春秋
発売日
2014-06-12
ISBN
9784163900766
amazonで購入する

老いの入舞い 麹町常楽庵月並の記 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

藤枝梅安

大奥を引退し、庵を結んだ「滝山」こと「志乃」。現在は麹町の常楽庵の主。新米同心・間宮仁八郎は上司から常楽庵に挨拶に出向くよう指示される。庵には主の他に二人の女性が暮らしており、さらに武家や町家の娘が庵主を慕って集まってくる。外にでることのない庵主が事件の謎解きをするという趣向。相対死に見せかけた殺人は他の小説で読んだばかりだが、この小説全体として、叙述の重複が抑制されていて、丁寧に読み進めないと細かな筋立てを見失うことになる。穏やかな外見の奥に鋭い感覚を持つ庵主は作者の分身とも言える。

2014/07/13

万葉語り

初読みの作家さん。大奥勤めを引退した常楽庵の志乃様がかどわかしや殺しなどの捜査にその推理力を発揮する。ミスメイプルの様かと思いきや、町方の間宮仁八郎もびっくりの長刀の技まで披露する。続きもありそうな展開でした。

2015/06/25

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

元大奥の「滝山様」の謎解きが冴える時代ミステリ。正義感の強い新米同心間宮仁八郎は、好奇心旺盛な滝山様に振り回されつつ事件を解決していく……。滝山様と仁八郎の関係(滝山は、誰と仁八郎が似ていると言ったのか?「あの子が……」とは?)が謎のまま終わってしまったということは、これはシリーズ化するということなのかしら。

2015/02/25

onasu

華やかかりし舞いをもうひとさし。元は大奥の要職にあったという庵主の舞いは、終編で賊を相手の大立ち回り…。  北町奉行所で本勤並の定町廻り同心に昇格したばかりの間宮仁八郎。昇格の折、上役より月に一、二度立ち寄るよう伝えられた「常楽庵」。庵主のつぶやきで、端からその云われは伝わってくるが、前任も、てとこは…。  で、二人がコンビを組んでの捕物帖、て訳ではないけれど、仁八郎の扱う事件では、度々「常楽庵」に出くわし、頻々と門をくぐることに。  松井さんの醸し出す、埋み火を孕んだ、とでもいうような雰囲気がいい。

2014/12/15

わんこのしっぽ

シリーズ2巻目が気になったので手に取った1巻目。読み始めは仁八郎も文六もパッとせず志乃に振り回されてる印象しか残らなかったけど、最終章でようやく盛り上がってきた。スッキリして2巻目突入します。

2016/09/19

感想・レビューをもっと見る