やや暴力的に
やや暴力的に / 感想・レビュー
あすなろ
慎太郎節に久しぶりに酔いました。知らない方も多くなっていると思うが、政治家でなく作家の慎太郎氏もなかなかである。政治のことを書いている訳ではない。太陽の季節やら化石の森等あるが、今回は、根底のテーマとして死を描く。霊もついでに。短編のなかで、樹海の話が一番印象的かな。同じ死を選択しても、慎太郎氏の描き方は誰もしないだろう。
2014/11/21
そうたそ
★★☆☆☆ 石原慎太郎という名前だけで毛嫌いしている人が多いかもしれないが、それは恐らく政治家としての面を見ているからであろう。別に個人的には政治家としての石原慎太郎に対しても嫌悪感等は感じたことはないが、作家としての石原慎太郎はやはりかつて天才ともてはやされただけあって、相当に巧いと思う。高齢ながらも、この作品集を見る限り才能の衰えはないと思う。初期作品に比べるとインパクトに欠けるのは仕方ないが、円熟味を増したベテラン作家の実力を感じさせる一冊には仕上がっているかと思う。派手さはないがそれなりに面白い。
2014/08/13
エリク
「天才」を書いた石原氏の本です。 正直に言ってしまうと、友達と話しながら読んでいたので、話の内容が入りませんでした(´・ω・`) でも、「天才」は面白かったので、またいつか再読?しようと思いますm(__)m
2019/10/16
kiho
樹海の話が印象的…どの作品もストーリーの行方にさらに興味が増していくのは、この方の筆の力か…ちょっとした所に慎太郎節を感じる短編集でした⭐
2016/02/17
Humbaba
人生は平等でも公平でもない。突然に、そして不条理に死がその人の人生を終わらせてしまうこともある。その直前になって今までの人生をいくら嘆いたとしても、時間が止まってその問題を解決できるわけでも、時間をさかのぼってもっと別の人生を歩めるわけでもない。それを認識し、今を精一杯生きる以外に道はない。
2014/08/30
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