ちいさな城下町
ちいさな城下町 / 感想・レビュー
ちょろんこ*勉強のため休止中
日本全国の十万石以下の城下町訪問記。大まかな構成は、城にまつわる歴史的な薀蓄+城下町訪問記+その町と安西さんを結びつけた人との思い出+味のある4コマイラストといった感じ。この思い出の部分がほろ苦く、しみじみとした郷愁を感じさせてくれた。それにしても安西さんはよほどの歴史好きなのだろう。薀蓄部分がかなり長かった!面白かったけど個人的には、安西さんの人生記と町歩きの部分が好きだ。朴訥とした静かな城下町をふらっと歩き回る様子は旅情を誘う。行田市のゼリーフライ、栃木市の干瓢カレーを食べてみたいな、とふと思った。
2014/08/08
金吾
○私も城と城下町が好きなので大変興味をもって読めました。壬生、天童、木更津は行ったことがありませんので、紀行文のような文章のお陰で行きたくなりました。また行ったことがある場所はその時を思い出しながら楽しめました。記載されている城下町で特に村上、朝倉、大洲、高梁が何度も訪れる好きな場所なので、読んでいてまた行きたくなりました。
2023/02/23
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
水丸さんの日本全国城下町巡りエッセイ。歴史初心者にもやさしくお城や周辺の土地、城主の人物像など書かれている。水丸さんの書かれた作品は2、3冊しか読んだことが無かったため、歴史好きな人だとは知らなかった。都会的でおしゃれな人で、どちらかというと海外に興味の強い人だと思っていたので。人は見かけ(?)によらないものですね。こんなに城下町があるもんだなーと思って読んでいたけれど、考えてみると、江戸時代は日本全国各地にお城があり、城下町があったわけで、普段はそういうことをすっかり忘れて生活しているのだな。
2015/09/02
onasu
著者を知ったのは20数年前。村上市の項にある通り、村上春樹氏との著作でのこと。文章も、とは聞いていましたが、始めて手にしたのがご逝去の年とは…。 本作はその名の通り、著者が小藩(概ね十万石以下)の城下町を訪ね、城(址)を見に行く。当然、イラストもあり、行ったことのある町(3町)では記憶と照合しますが、押しは半分くらいの文量を占めようかという、歴史来歴ネタ。歴オタだ! 何で、歴史に興味がないと、ちと辛いか。各町を訪ねるきっかけに感心すると共に、20数年前、村上市での春樹氏との逸話にもクスッとしました。
2014/08/25
Kei
大好きなイラストレーターであり、作家さんでした。最後の作品も彼らしいなあ。合掌。
2014/11/07
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