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ゴーストマン 時限紙幣

ゴーストマン 時限紙幣

ゴーストマン 時限紙幣

作家
ロジャー・ホッブズ
Roger Hobbs
田口俊樹
出版社
文藝春秋
発売日
2014-08-08
ISBN
9784163901077
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ゴーストマン 時限紙幣 / 感想・レビュー

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W-G

面白かった。抑制のきいた『私』の語り口調にしっかりとした味があって引き込まれる。それが全て。手口の一つ一つ、たとえば財布を胸ポケットから取り出して警察手帳に錯覚させる(秘訣は自信満々である事、らしい)くだりや、倉庫の鍵を開けさせるくだりなんかは、下手な文章だったらツッコミどころだが、ゴーストマンだったらクールでスタイリッシュに見えてしまう。過去編はなんのためだったのかよくわからないし、駆け足気味で尻切れトンボな終わり方をしているが、現在進行の事件の着地はキレイに決まっている。そして、なんと次作が遺作…。

2017/10/10

ミカママ

【原書にて読了】ミステリー好きの読み友さんご推奨。初読み作家さん。24歳の新人作家とか?!かなりラストになるまで、アトランティックシティとクアラルンプールとの関係がわからず、四苦八苦しましたが、ラスト、そう来たか!クアラルンプールでの脱出劇が少し都合よすぎる感じもしたけど、彼には無事に生き延びて欲しかったし。アンジェラとは再会できたのかな。初恋のお相手はレベッカなのか?それともやっぱりアンジェラ?今頃どこにいるのかなぁ、ゴーストマンくん?そしてキミの本名は?!

2016/04/25

Panzer Leader

犯罪プランナーから依頼された時限装置付き紙幣の奪還を巡る始末屋の物語。主人公がとにかくタフでクール、一人称で語られる物語と共に同種の小説にはない魅力に溢れている。只グレイマンやヴィクターの様に心の底から応援できるキャラではない。作者も若いし次作以降でその辺りが修正されれば大傑作になると思われる。

2016/05/12

紅はこべ

クイズです。作中で主人公は何台携帯電話を壊したでしょう?答、沢山。映画化されても、携帯電話会社はスポンサーにつきそうにないな。デビュー作だそうだけど、取材力、知識には脱帽。銀行強盗志望者は、この本で予習してから犯行に及ぶべし。チームで仕事するクライムノベルには、ウェストレイクのドートマンダーシリーズがあって大好きだが、この作にはウェストレイクの笑い、ユーモアはない。どんな腕利きのメンバーを揃えても、失敗する時はするのだ。次作が楽しみ。

2014/11/26

ずっきん

現在と過去のヘマ話が交互に『私』ことゴーストマンに語られていく。何時何分何をどうしたって感じの現在の語り口は、これは何かの報告書ですか?ってくらい詳細な描写でドライ。でも心配ご無用。滅茶苦茶スリリングでクールな報告書だから。過去のヘマを語る時には少~し熱くなってるところがまたいい。青臭いゴーストマンもまた魅力的。現在と過去の同時進行の章立ての手法がよかったな。過去の章を読む都度ゴーストマンというキャラがくっきりと立ち上がっていく。いや、くっきりしちゃいかんか、、、

2017/11/04

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