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電氣ホテル

電氣ホテル

電氣ホテル

作家
吉田篤弘
出版社
文藝春秋
発売日
2014-09-25
ISBN
9784163901305
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電氣ホテル / 感想・レビュー

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めろんラブ 

何が何だか、もう訳が分かりません。70名に上る登場人物(揃いも揃って奇人変人)が、爆風に煽られるが如く上を下への大騒ぎ。猛烈な勢いで物語にかっさらわれた私の理解やいずこ。冒険活劇奇譚&言葉遊びという体に思う存分乗っかれるか否かが、好みの別れ目でしょうか。私はというと、流石の装幀に嘆息しつつ、早くも続編を所望。と言うか、それがなければ謎が謎のまま、終幕なしの幕切れ。けれど、そもそも遊び心満載の作品ゆえ、「はい、これまでよ」もアリかも。訳の分からなささえ説得力のある、よく分からない魅力に溢れた不思議本。

2015/02/09

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

魔都・東京を舞台に総勢70人近くの〈主役級〉が登場するナンセンスでファンタスティックな物語。すこうる、すこうる、雨が降る。そして僕は、途方に暮れる。停電調査に赴く二人の詩人オルドバ&シャバダ、駱駝で映画フィルムを運ぶモンドリアンとシノゴノ他(人物紹介で字数が尽きる)が奏でる言葉遊びに振り回されて、物語の中を彷徨いました。めざすは〈この世の二階〉。そこに【デンキホテル】があるらしい。売りは〈電気仕掛け式昇降機〉。ルイス・キャロルの『スナーク狩り』に匹敵するわからなさ。スタイリッシュな装丁。すごいな、この本。

2015/02/21

けい

めくるめく幻想の中、何が現実で何が虚なのか??混沌とした世界観の中に存在する電氣ホテル。存在しているのか?していないのか?果たして、今読んでいるのは、物語の中の現実か、それとも物語の中の物語?考えても意味がない!渾然一体となった世界観、物語の帰結はどこへ向かう。都の大停電を回避する事はできるのか、??だらけの物語。本の装丁はもちろんクラフトエヴィング商會、いい雰囲気で物語に時代的な味付けをしてくれます。さて第二幕はどんな風になるのやら?

2015/03/29

あや

やっと読み終えた…。 最初の感想はこの一言。 物語の中に中々入り込めず、一度は読むのを断念したけど諦めずにチャレンジして良かった。 物語の中に入ってしまうと後はフワフワと漂うばかり。 早く続きを読みたいのに、読み終えてしまうのが勿体なく大切に大切に読んだ。 読み終えた今は、続編が読みたくてたまらない。 

2017/01/06

りーぶる

これは難しい方の吉田さん作品。他の方だと挫折するはずなのに、吉田さんなら読める不思議。漢字、平仮名、カタカナ、外来語、並列の「」、縦列の「」。ページからリズムが溢れてくるようで、まるで紙芝居か戯曲…そんな語り口調に巻き込まれ、乗せられ、どんどん次のページを欲する自分。奇人が次から次へと現れ、巻末にまとめられた一覧を見ればざっと大きく76人(多分)。誰が誰でどこへいく?パラレレワールドに陥り、不安になって、どこへ戻ろうかとページを戻しかけたら、要になる人がきゅっと締めてくれる心地よさ。第2幕は既に準備済み。

2015/05/16

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