ずっとあなたが好きでした
ずっとあなたが好きでした / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
短編集なのにこのボリューム。しかも書き下ろしを含むというサービスぶり。最後の方に仕掛けがにビックリして面白かった。恋愛小説としてもミステリーとしても楽しめます。
2014/10/22
barabara
そうか!そうだったのか!となる感じではあるが、何か…歯切れが悪いというか、もやっとしてるというか。作為のせいか、王道のミステリ仕立てではないせいか、こういうのじゃない歌野さんが私は好きだな。
2014/11/02
hiro
歌野さんの本3冊目。歌野さんの本なので気合を入れて、騙されないように常識を捨てて読んだつもりだが、結果はいつものように気持ちよく騙された。この13編の短編集は、それぞれの主人公が小学生から60歳代までと幅広く、舞台も日本各地だけでなくパリも含め地理的にも広い。最後の一行で見事にひっくり返される作品もあり、一方「女!」では読了直後、何が騙されているのかまったく分らなかった。しかし、そのもやもやのおかげでやっと気がついた。あの『葉桜の季節に君を想うということ』と同様、最後にこの表題の意味もわかった。
2015/04/29
みっちゃん
1つ1つの話に何か仕掛けのある、恋に纏わる短編集。でも歌野作品がこのまま終わるはずがないぞ、と警戒しながら読んではいたのですが、最後から3つめの【女!】のラストでん?ええ!?ありゃりゃ〜となって、その次の話は最初の頁からパラパラ戻りながら読む事態と相成りました。やっぱりやられた!しかも最終話は表紙と重ね合わせてほんわかとしていたら、ラストでもう1回びっくりする事に。いやいや、何と申しましょうか…ニヤニヤしながら本を閉じました。うん、なかなか面白かった。
2014/12/09
ちはや@灯れ松明の火
年齢なんてお構いなしに男とは容易く恋に落ちていくもの。咲き初めた蕾のような中学生、摘み取ろうとする大人には屈さない。木枯らしに葉を落とされた五十代、この人となら生きていける。芽吹く前に離れてしまった小学生の胸の痛み、狂い咲く大学時代のうたかたの日々、生い茂る葉の中にぽつりと一輪遠距離愛の白い花。あなたが好きです、どの年代のどの花も恋であることに変わりはなく。儚く落ちても、実を結ばなくても、あの日あの時咲いていたことは嘘にも幻にもならない。永い冬を越えた枝に再び萌す懐かしい想い、ずっとあなたが好きでした。
2014/12/15
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