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逢沢りく 下

逢沢りく 下

逢沢りく 下

作家
ほしよりこ
出版社
文藝春秋
発売日
2014-10-23
ISBN
9784163901473
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逢沢りく 下 / 感想・レビュー

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ケンイチミズバ

鳥が時ちゃんと会話したことを覚えていて喋りだしたシーンは、りく自身も心が揺らいだ。私もだけど。人から距離を置き壁を作っても関西人の破壊力により壁にはヒビが。これは、少しくらい、いや、かなり人とうまく関係性を持てなくても、何らか歪な人間性でもどうにか世の中は渡れるもんだと思えてジーンときた。絵のタッチが作品の中身とスゴくあってる!こんなラストすごく好き!

2016/10/03

chimako

痛い。りくもお母さんもお父さんもお父さんの愛人も。カミソリで薄い皮膚をスーっと切ったようにヒリヒリと痛い。いつでもどこでも涙を流して同情を得るりく。でも母親の身勝手はその上をゆく。父親は誰とも向き合わず目をそらせてその場をしのぐのに必死。嫌な家族。りくが母親の訳のわからない理屈で大阪の大おばさんの所にやられる。関西弁は吐き気がするほど嫌い。なのにその大阪弁に耳が馴染んだ頃りくは泣けなくなる。ウソ泣きを見破りながらも明け透けで心底普通の人たちに囲まれる日々がりくにもたらしたもの。大阪人に完敗のりくだった。

2016/10/13

美登利

や、やられた〜!もう時ちゃんに完敗。誕生日会のシーンで笑わされ、クマのチョコレートを握りしめて形が無くなってしまったと聞いたシーンでうるうる。りくの頑なな心も溶け始めていたから。

2017/03/01

なゆ

〝私は絶対染まらない〟と相変わらず頑ななりく。りくと時ちゃんの掛け合いが好き。「時ちゃんやけどっ」何言われてもめげない時ちゃん、ちっこいのに偉いわ。私なんて、チーパッパと時ちゃんに、どれだけ癒され涙したことか。りくも、これだけの濃厚な会話と感情にさらされ続けて、とてもわかりにくく、でもちゃんと変化していくんだな、これが。先生もおじさんおばさんも、そのややこしいとこ分かってくれてるのが嬉しい。そして、りくがとても素直な気持ちになれたことが嬉しい。(冷静になったら、りくは認めたくないのかもしれないけど)

2016/09/26

barabara

どうしても、りくの心情が理解できない。人として…それほどひどい扱いを受けてきた環境じゃないのに。自分を理解しない、勝手に子供を理想化する親?吐いて捨てるほどいるわ!!最後の廻しのシーンでは強がっていた想いがさすがに溢れたのか…とにかく時ちゃんが可愛くて。可哀想で泣けてしまう。完

2014/12/07

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