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慶應本科と折口信夫 いとま申して2

慶應本科と折口信夫 いとま申して2

慶應本科と折口信夫 いとま申して2

作家
北村薫
出版社
文藝春秋
発売日
2014-11-22
ISBN
9784163901688
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慶應本科と折口信夫 いとま申して2 / 感想・レビュー

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KAZOO

北村薫の父親の日記による「いとま申して」三部作の第2部です。当時の学生生活がよくわかります。父親の日記から北村がある程度想像して書いている部分もあるのでしょう。慶応大学の教壇には折口信夫や西脇順三郎がいて今から見ると羨ましい限りです。様々な本などが出てきて一種の教養小説のような気がします。私には非常に合う小説でした。

2015/11/03

ダイ@2019.11.2~一時休止

3部作の2冊目らしい。昭和の文芸の雰囲気はよくわかった。万人受けしそうにない作品なのに続編って、八月の六日間の続編の方が売れそうなのに・・・。

2014/12/05

NAO

作者の父親の生涯を描いた三部作の第2作目。昭和初期の、戦争に向かうまでの暗い時代。そういった時代の学生生活を書いたものは、作者が言うようにあまりないようだ。だが、この演彦の学生生活から当時の学生たちの暮らしぶりが見えてくるかというと、ちょっと疑問だ。手弁当で慶応に行くのが恥ずかしくもあったと言いながらも、もともと裕福な家柄のためか、歌舞伎を欠かさず観、高価な本も買い、結構贅沢な暮らしをしているのは、かつての習慣をなかなか変えられない一家の生活習慣に染まっているからだろう。⇒

2021/03/09

万葉語り

シリーズ2作目。作者の父宮本演彦が慶應本科で折口信夫に傾倒しつつ、家が傾いて貧窮していても、歌舞伎や能や音楽の本物を身の肥やしにしていく生活ぶりが若者っぽくて見栄を張るのもかわいらしかった。家族を大事に思い、自分の将来に迷う若者の姿は今も昔も変わらないと思った。2019-007

2019/01/06

佐島楓

昭和に入ったばかりの時代、北村先生のお父上、若き日の記録。歌舞伎や舶来の文化、当時の大学の雰囲気など、活き活きと感じ取れ、この時代の理解も深まった。ただ、当時の話と現代の北村先生のお話が混じってしまうところがあり、読みにくいと思ってしまう箇所があって、そこが残念だった。ともあれ、資料的な価値もあるのではないだろうか。

2015/04/10

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