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「あの戦争」から「この戦争」へ ニッポンの小説3

「あの戦争」から「この戦争」へ ニッポンの小説3

「あの戦争」から「この戦争」へ ニッポンの小説3

作家
高橋源一郎
出版社
文藝春秋
発売日
2014-12-11
ISBN
9784163901800
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「あの戦争」から「この戦争」へ ニッポンの小説3 / 感想・レビュー

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detu

少し読むのに苦労した。高椅源一郎、NHKラジオでよく知っている人。放送の彼の話はすべて面白く興味深い。図書館で偶然見つけた本、タイトルから興味を引かれ読み出したものの放送の通りで話があちこちへ飛ぶ。源ちゃんの読んだ本の紹介随筆とでもいう本。それにしても博学博識だ。知らない事柄や名前が次から次に出てくる、いちいち調べながらなのでちっとも進まない。物事の本質を語る源ちゃんはすごい。佐村河内氏のゴースト問題とか、双葉町長の辞表、黒子バスケ脅迫事件被告の冒頭陳述書とか目にすることなどなかっただろう、戦争の話も。

2016/09/28

ふう

取り上げられた本には既読も未読もあるが、高橋氏の視点で読み解く面白さに魅せられた。きちんと読めていない感が強く、いずれ再読の予定。

2024/09/22

梟をめぐる読書

境遇が近いこともあり「黒バス事件」容疑者による冒頭陳述の「全文引用」が一番効いた。それが「文学」のものであるか否かを問わず、世の中にはたくさんの「ことば」が満ち溢れている。そうして「名文」と巡り会えたとき、果たして自分はその前でしっかりと立ち止まれているのか、どうか。ある章では佐村河内守の事件が「現代音楽」(及び「現代文学」)に固有の問題と接続して語られ、べつの章では若い作家たちの関心が「あの戦争」へと向かい始めた理由について考察される。正直、著者が「タカハシさん」としての文体を捨ててからが俄然面白い。

2015/01/07

もよ

小説について考える、小説の様な感じがする何か。 読みたい本が増えるし、頭の中の何かが働き出すし、大変だ。

2015/08/03

kri

文學界2012年4月〜2014年8月掲載されたもの。「読み方がわからなくなった」で始まる。3・11で世界が大きく傷付いた影響なのか…文学は正常とか秩序とか体制とかいうジャンルに属して〈年金生活しながら蕎麦でも打つか〉などという世界に属していていいわけないと高橋源一郎は考える。そしてジャンルを超えて文学的であるものを手当たり次第に体感し、深考する。元双葉町町長の言葉や現代芸術家達、ジブリ映画、戦争体験者の声や非正規小説等々。着眼点も解釈(感性?)も流石の考察ばかり。年末年始に日本を振り返る良い機会となった

2017/01/03

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