片桐大三郎とXYZの悲劇
片桐大三郎とXYZの悲劇 / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
連作短編集。引退した大スターが探偵役。書下ろしを含む大ボリューム。誘拐のオチに唖然・・・。最後はこのオチかなと思ってたら捻ってあったのは流石。
2015/11/03
紅はこべ
聴覚を失ったシェイクスピア劇の名俳優兼名探偵ドルリー・レーンと三船敏郎をコラボしたような片桐大三郎。丹波哲郎が存命だったら、実写化するんだったら適役だったかも。電車が舞台の冬の章はX、楽器が凶器で男の子も出てくる春の章はY下敷きにしてるのは明らかなので、夏の章はZ?『Zの悲劇』だけ未読なのでわからない。秋の章ではミステリファンにはお馴染みのあのトリックが…最後の季節というのは名探偵としての最後じゃなくて、そういう意味だったのね。
2016/12/11
スパシーバ@日日是決戦
B (2015年) 各短編の評価は以下の通り。「◎ 冬の章 ぎゅうぎゅう詰めの殺意/夏の章 途切れ途切れの誘拐」「○ 春の章 極めて陽気で呑気な凶器/秋の章 片桐大三郎最後の季節」。エラリー・クイーンがバーナビー・ロス名義で出版した「ドルリー・レーン四部作(X・Y・Zの悲劇、ドルリイ・レーン最後の事件)」に捧げるオマージュ。病気で聴力を失い引退した元俳優とアシスタント、毒殺や凶器に用いられた××など、舞台は整いました! これを機に本家の作品を読んでみることをお薦めします。
2016/01/17
だんじろー
確かに、面白いことは認めましょう。そう、謎解き部分も意外にしっかりしていて、ユニークな設定も効果的だと思う。しかし! それにしても長いっ!! 本編に関係ない部分はもちろんのこと(大三郎の背景含め)、伏線に尾ひれ以外の装飾品がごってりと盛られているようだ。捜査関係者や取り調べを受ける人達が思わずびびってしまうような、まるで三船敏郎を髣髴とさせる時代劇の大御所が名探偵などと、突拍子もなくぶっ飛んだ設定に、年甲斐もなくわくわくと読み始めたのだが・・・。 もう少し分量的にシェイプアップしてくれると助かるなあ。
2016/01/25
たんたん(休みます)
2016・本格ミステリベスト10、第2位。エラリー・クイーンの名作「悲劇四部作」へのオマージュ作品。元超大物時代劇スターの片桐大三郎は趣味で素人探偵をしている。相棒のの子を振り回しながら今日も時代劇のごとく颯爽と悪を斬る!片桐大三郎の型破りな行動と長い前置きからヒントを得、ほうほうと謎解きを楽しむ事が出来た。しかし、事件は陰惨なものもあり解決後は侘しくなることも。特に3作目のオチは…。その前のオチでもきれいに終われた気がするのに。4作目はある事で楽しめた。
2016/05/12
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