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天下人の茶

天下人の茶

天下人の茶

作家
伊東潤
出版社
文藝春秋
発売日
2015-12-05
ISBN
9784163903767
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天下人の茶 / 感想・レビュー

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遥かなる想い

秀吉対利休の外伝のような短編集。 視点が多すぎて、やや発散し過ぎる気がする のが残念。 それにしても 秀吉と利休..これだけ 繰り返し いろんな作家が描こうと する動機はどこにあるのだろうか.. 本物語では、利休を取り巻く人々の視点で 秀吉と利休を描画するが、 その存在がすこぶる謎なのが面白い。

2016/08/12

yoshida

信長が天下を統べる方法として権威を高めた茶の湯。限りがある知行地や金銀に代わり、功ある者に茶会を開く許可を与え、また名物の茶道具を下賜する。これは武田家を滅ぼした後に上野を与えられた滝川一益が、名物を欲していた事からも成功していたと言える。本作は信長の横死後の秀吉と千利休の関係に着目し実に興味深い。千利休は秀吉にどこまでの影響力があったのか。本作では一心同体とする。豊家の天下は千利休が為さしめたとする。その衰退も然り。実際の影響力は文化面以外にも及んだだろう。茶の湯と千利休の影響力に着目した興味深い作品。

2017/09/13

ナイスネイチャ

図書館本。利休を取り巻く弟子たちの連作集。何故利休が切腹しなければいけなかったか?本能寺の変を含め仮説ながら利休を別角度から描いてました。ただもう少し茶道と人間模様をドロドロ描いて欲しかったかな。内容は面白かったですが。

2015/12/26

starbro

伊東潤は新作中心に読んでいる作家です。千利休、茶の湯に纏わる連作短編集、一気読みしました。千利休が茶道家というよりも新興宗教(茶の湯教)の教祖の如く妖しい感じです。各短編で何度も自害したり、亡霊のように登場したりします。また著者ならではの「本能寺の変」の真相が明らかになります。実際の千利休はどんな人物だったのか、大変興味を持ちました。

2016/01/19

まちゃ

一代で天下人となった豊臣秀吉とその天下取りを茶の湯で支えた千利休の関係。その後の秀吉と利休の対立から利休の死の真相。細川忠興、牧村兵部、古田織部、瀬田掃部ら、千利休の弟子たちを通して語られる秀吉と利休の相克と懊悩、そして茶の湯の世界観が良い前振りになっていました。 歴史ロマンを楽しめる良質な歴史小説でした。

2016/08/28

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