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わたしの宝石

わたしの宝石

わたしの宝石

作家
朱川湊人
出版社
文藝春秋
発売日
2016-01-12
ISBN
9784163903859
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わたしの宝石 / 感想・レビュー

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starbro

朱川湊人3作目です。宝石というほど煌めきはなく、どちらかというと地味な作品の短編集です。ただどの作品もノスタルジー、趣きのある感動作で確かなクオリティを感じます。特にオススメはアニマル浜口と浜口京子、父娘を彷彿させる「ポコタン・ザ・グレート」と表題作の「わたしの宝石」です。

2016/02/03

紫 綺

悲哀や寂寥をノスタルジーで包み込んだ、朱川さんならではの何とも切ない短編集。「マンマル荘の思い出」は、ほんのり温かくて好みだった。

2016/02/02

kishikan

人生の半分を過ぎたであろうという年齢になると、何故か自分の辿ってきた道を振り返ってみたくなる時があるのです。幼い時に住んでいた町や幼馴染と過ごした日々が懐かしくて、それが片思いの相手だったりすると、ほろ苦いけれどほんのり暖かい思い出だったりするのです。タイミングが違っていたら、きっと今と違う自分がいるんじゃないか、と思いながらも今の自分に納得しなきゃ、とこの本を読んで思いました。朱川さん、ありがとう。ついついこんな気になったのです。この6篇の短編一つひとつに、僕は僕なりの「わたしの宝石」を見つけましたよ。

2016/04/16

風眠

甘やかさ、切なさ、時に現れる真っ黒い気持ち、喜び、涙、修羅場。そういう心情描写は無いけれど、これは間違いなく恋愛小説だ。そして、こんなにも素敵な恋愛小説を私はほかに知らない。恋愛のスパイスとも言える心情描写を徹底的に削ぎ落とし、出来事や回想のみを書くことで、それでも恋愛のときめきや切なさや寂しさを読み手に感じさせるのは、作家の技量の大きさだと思う。書かれていない心の部分、その余白に読み手は自分の感情を重ねることができるのだ。一話読み終わるごとに、心にぽつんと光が灯って、どんな宝石よりも輝きが増していった。

2016/10/19

NADIA

ノスタルジーとさまざまな甘酸っぱさを感じさせてくれる6編の短編集。だが、切なさよりも豪快な笑いを提供してくれた「ポコタン・ザ・グレート」が私には最高に面白く感じられた!! 全編このノリでいってほしい位に気に入った作品。他の作品もそれぞれに昭和の空気がとても居心地良かったが、束になっても「ポコタン」には敵わない。「ポコタン」最高(^^)v

2019/03/19

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