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さよならクリームソーダ

さよならクリームソーダ

さよならクリームソーダ

作家
額賀澪
出版社
文藝春秋
発売日
2016-05-23
ISBN
9784163904603
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さよならクリームソーダ / 感想・レビュー

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さてさて

『バニラアイスの甘みと、炭酸の刺激が口の中で交互に主張し合う』というクリームソーダを美大生の”青春”に絶妙に重ねるこの作品。『どういった理由でハナビに来たのか、どうして油彩なのか、将来はどうするのか』と思い悩む美大生の”青春”を描いたこの作品。そして『「家族なんてもういらない」って思うのは、そんなに罪なことかな』と家族の再構成という経験の中から『家族』とは何かを考えさせるこの作品。額賀さんが描くリアルな美大生の日常の描写と過去と今を巧みに組み合わせながら展開する構成の上手さにすっかり魅了された作品でした。

2021/09/29

おしゃべりメガネ

見事なまでに期待を裏切らない額賀さんカラー全開の作品でした。作品全体を通して、ドコか切なく、ドコか哀しく、しかし明るさや希望が捨てられていない作風はしっとりと読むことができます。読んでいて「ん?」となったのは少し時間軸が前後する部分があるのですが、ソコも大きな違和感なく読み続けていけるのは作者さんの筆力によるものではないかと。美大生たちそれぞれが胸に希望や不安などを抱え、苦悩しながらも未来をみつめていく青春物語ですが、単純に前向きな部分だけが強調されないところが、ある意味リアリティがあって良かったです。

2016/07/02

ナイスネイチャ

図書館本。最初は年齢のせいかなかなか物語に入り込めず、過去の作品とは違うなぁと思いきや後半は畳み掛けるように思春期の何でもない閉塞感を描いてました。親の何気ない一言に子供は傷ついている場面は子を持つ親の身である私には突き刺さりました。額賀さんまだ4作品なのに安心して読めますね。次作も期待します。

2016/06/18

まちゃ

美大入学を機に上京した寺脇友親と同じアパートに住む才能豊かな先輩・柚木若菜。親の再婚で誕生した新しい家族の中に上手く馴染めない友親と若菜。唯一の理解者・由樹を亡くした若菜。美大の男子寮を舞台にした喪失と再生の青春小説。切ないけれど、未来に希望の持てる物語でした。でも、これまでに読んだ額賀さんの作品ほど心動かされなかったのが少し残念でした。

2016/09/21

これまで読んだ額賀作品とは違って重たい内容でした。人間関係の難しさがズッシリ来ました

2020/01/06

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