探検家、40歳の事情
探検家、40歳の事情 / 感想・レビュー
あーびん
36歳のときの初エッセイ集から4年、結婚し子供も生まれた探検家である著者の日常エッセイ。北極から帰ってくると妻に「原始人のニオイ」がすると嫌がられる。「生肉と黒いツァンパ」北極で食べた肉のランキングが興味深い。1~9位まであるが、どれも私の人生では食べる機会はないだろうな...(特にイッカク)「人間とイヌ」イヌイットのイヌに対する一見残酷で冷淡な態度に、野生のオオカミを家畜化していった人間とイヌの原初的な関係を重ねて想いを馳せる。次の44歳のエッセイも楽しみ。
2021/02/22
トムトム
今までの本に書いていなかった裏話も!お肉の味ランキングが面白かったです。ジャコウウシの舌は、歯槽膿漏で胃酸過多のおじさんが1週間歯磨きをしなかったニオイ!?しかし、それが3日もすると気にならなくなって美味しく頂けるようになるそうな。探検家、すごい…
2021/09/07
なにょう
それは立派な犯罪やないかい。ドン引きするエピソードも満載。しかし、30歳を越えて安定した職を見つけたら、ここが踏ん張りどころと、腰を落ち着けて働き続けるんやと思うけどね。やはり冒険するんや!と飛び出して行くのは凄い。★自分も多少の不潔・不便は厭わないが、角幡さんの体験したレベルはぶっ飛んでる。トイレはバケツで生肉を食べ続ける生活。ムリムリ。★辺境で出会ったズバリ人民警察そのもののひとの良いオッさん。北極圏のフィリピン人。まだまだ世界中には面白い人がたくさんいるよな。
2017/01/11
雲をみるひと
おそらく別版で読んだことがあり、実質的に再読本。筆力が高い作者なので何回目でも楽しめるのだが、作者の軸足が加齢とともにハードな冒険をテーマにした内容から家庭や家族関連のテーマに推移してきているように見える点は少し気になる。
2024/06/10
チェアー
シリアスな探検記の合間の息抜きのようなエッセイ。さらさらと読めた。冒険歌手と併読すれば、なお面白し。人間と犬の関係を考察したものは出色の出来でした。
2016/12/25
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