幻庵 上
幻庵 上 / 感想・レビュー
遥かなる想い
江戸後期から幕末にかけての囲碁の世界の 物語である。碁に魅せられ、人生を賭けた 若き天才たちの死闘が 著者の筆力により、 現代に蘇る..それにしても 若き天才たちの 天賦の才能は凄まじい。中国で生まれた囲碁が 日本で 花ひらく..幻庵の成長を読みながら 一緒に囲碁を体験している、そんな上巻だった。
2017/06/15
starbro
百田尚樹は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本格的な囲碁小説は、初読です。囲碁は超初心者(数十年前にほんの少しさわった程度)なので、対局のシーンはほとんど理解出来ていないと思いますが、著者の筆力で、400P強一気読みしました。江戸時代の囲碁は、現代のボクシングに近いものがあるのかも知れません。ハングリーで、知力・体力・精神力に優れた者が勝者となるんでしょうね。トータルの感想は下巻読了後に。
2017/01/21
OCEAN8380
囲碁はまったく知らないけれど、分かりやすく解説されていて読み易かった。百田さんの文面は凄い。
2017/05/07
あも
囲碁の歴史に詳しくなれるよ!そんだけ!「名人」って言葉は、織田信長が囲碁の上手な人に「名人なり!」って言ったのが広まった造語だって!後、『天地明察』の主役・渋川春海がチラっと出るよ!江戸末期、囲碁の隆盛が華やかなりし頃、本因坊・安井・井上・林の4家が鎬を削って研鑽する話。井上家の人が主人公格っぽいけど、各家の著名な人物が満遍なく描かれる…。取捨選択しろよ!何世代にも渡って○○家の某が××家の某を破った。しかし、その時△△家には新たな才能を持った少年が…と、数百頁のいたちごっこを読まされる。こりゃ、きつい!
2018/05/21
とろとろ
登場する「天才」が多すぎっ!。天才って何だよって思ってしまう。主人公も天才のひとりなのだろうが上巻では活躍がよく分からない。他の時代の天才とか相手の天才が多く描写されて隠れてしまっているような印象を受ける。題名に由来する名前がほとんど出てこないので、いったい誰が主人公なのかと…。碁の沿革誌みたいな?。現代の有段者のコメントなど余談が多く入ってくるので、途中で話が途切れてしまうように感じた。著者の囲碁に対する入れ込みようというか愛情は異常なほど。でも、その熱意で,これから 囲碁に挑戦する人は増えそうだな。
2017/03/09
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