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最愛の子ども

最愛の子ども

最愛の子ども

作家
松浦理英子
出版社
文藝春秋
発売日
2017-04-26
ISBN
9784163906362
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最愛の子ども / 感想・レビュー

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ろくせい@やまもとかねよし

「わたしたちのファミリー」を綴る。このファミリーは偶像的家族。青年期の女性らが観賞し愛でる。舞台は男女共学の中高一貫校。学びは男女が分かれる環境。青年期に成熟していく精神は個人を重んじる志向。それゆえ、慣習や平均で語られる説得やルールに反発し、仲間で尊重し共感し共有する感情や感覚は微笑ましい。愛の考察や不変な感情への憧憬もあり、興味深く読み進めた。愛情や友情でつながる意識や価値観は、始まりは一過的。しかし、その本質に同質な情緒も存在する。年月を経て、その本質に気づいて欲しいと細やかな祈りとともに読了した。

2020/07/11

ゆめ

不思議な読了感。あまり私には伝わる感覚がなかった。

2019/03/05

りつこ

おそろしく繊細で、だけど少し皮肉なユーモアもあって、なんとも感想の書きづらい作品。グループには必ず力関係があって押したり引いたりするものだけど、ここに出てくる少女たちは「集団」に関心はなく、あくまでも「個人」、そこにある「恋愛の空気」や「物語」に惹かれている、というところに共感を感じる。誰もが誰かの物語を見る側でもあるし見られる側でもある。物語の中心にいる「家族」だけでなく、彼らを見つめ見守る少女たち、そしてその親たちの語られなかった物語もなんか気になる。

2017/07/21

うどん

登場人物が多過ぎて読むのに苦戦しました。

2017/08/29

ぐうぐう

まず「わたしたち」という人称に仕掛けがある。パパである日夏、ママである真汐、そして王子様としての空穂。女子高生による疑似家族三人を見守るクラスメート達が「わたしたち」であるのだが、「わたしたち」は「わたしたち」の一人である登場人物の言葉を借りれば目撃者であり、つまりは「ファミリー」を物語る資格を持つ者達だ。しかし、そこには当然目撃できない場面もあり、「わたしたち」はそこを想像を駆使して物語る。(つづく)

2017/07/29

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