スティール・キス
スティール・キス / 感想・レビュー
W-G
昨年でたダンスシリーズの『煽動者』と同じようなポジションと展開の一冊。色々と類似点が多い。本筋の事件はひねりも抑えめなものの、サイドストーリーで美味しいところを絡めてきて、結局、一定以上のクオリティに仕上げてけるあたりはさすが。ただ、シリーズ物の主人公が二人同時期にこんな感じになるのは、ちょっと安易な気もするが、もう一波乱あるのだろうか。こういう作品のあとは、揺り戻しのようにガチガチの作品をだす印象のあるディーヴァー。訳者あとがきを読んでも、次回作への期待が高まって仕方がない。
2018/01/14
starbro
ジェフリー・ディーヴァーは、新作中心に読んでいる作家です。リンカーン・ライムシリーズも読み続けています。読メの皆様の評価は高いようですが、私はシリーズの中で駄作(文春ミステリの評価も低かった)だと感じました。タイトルのスティール・キスの意味も良く解りません。ところでアメリカ人で異常に背が高くてガリガリというのは、身長2m、体重60Kg程度の人間でしょうか?
2017/11/14
紅はこべ
シリーズが長くなると、コンビ解散とかメンバー脱退とかチーム解体とかをどうしても作者はやりたくなるらしい。今回は新たには女性も加わって、ひょっとして三角関係になるかと期待したのだが、そこにはディーヴァーは手を突っ込む気はないらしい。シリーズの中で、一番悲しい犯人(実行犯も、教唆した人も)珍しくライムの同情を買った。プラスキーは藪をつついて蛇を見て出したか。
2019/06/16
KAZOO
ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズの新訳です。最近ディーヴァー本来の味が薄れていたように感じたのですが、今回の犯人像が面白く久かたぶりに楽しめました。ライムのパートナーであった以前の恋人が絡んだり、現在の警察のパートナーの独断専行の行動などが絡んで複雑になっていくのですが、最後はうまく決着をつけています。
2017/11/07
ケイ
マンネリ化にならぬように二人の関係性にスパイスを効かせる為もあるだろうが、ライムの考え方や行動が鼻につく。ボーンコレクターの頃の超人的なライムの方がいい。イメージがデンゼル・ワシントンで固定されてるから嫌いにならずに踏みとどまれている。それに比べ安定感のあるアメリア。アンジーのイメージにもぴったりだ。さて、この犯人のしたようなことが起こるとしたら怖くて仕方ない。何より、エスカレーターが恐怖だ。私は片側にみんなが立ち止まるのが金属疲労とか摩耗を起こさないか心配で仕方ないのだが、その恐怖がますます増した。
2018/03/26
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