メイキング・オブ・勉強の哲学
メイキング・オブ・勉強の哲学 / 感想・レビュー
けんとまん1007
思考を整理するツールの使い方と、その間の整理されていく思考が面白く読める。自分が、何かを表現する時のことを思いながらページをめくった。途中で浮かぶ言葉や文章がきっかけで、ロジックが変わること、主張が変わることもある。一旦出来たことを、壊して再構築することの楽しさでもある。
2023/04/25
シッダ@涅槃
思考を整理するときのアナログ・ノート(A4の紙の大学ノート)の走り書きがある意味学者らしくエレガントだ。自分も思考メモやったことがあるが、50ページほど溜まったものは“狂人のメモ”であった。。これでは発狂が疑われかねないと捨てました。情けない(´・ω・`)
2018/03/17
ころこ
著者が自ら言及しているように、「勉強の哲学」は擬態されています。多くの読者がそれに気づかず読んでいるわけですが、ふたたび読み直す上で発見した、後記のような存在が本書です。その上で、これから「勉強の哲学」を再読するにあたり、テーマにしたいのは以下の3つです。①勉強するとは何かに詳しくなり、詳しくなったことを加味した言動は周囲からキモく思われる。勉強の権威のためノリが悪い程度で済んでいるが、勉強の成果は関係ないひとからみればまさにオタク趣味といえます。オタクをテーマとした本といえば「動物化するポストモダン」で
2018/02/05
またの名
カードゲームのように概念を収集し、それに飽き足らず自分でオリジナルカードを作った幼少期を反復して概念を創造したい欲望が出てきたと語る哲学者。「死とは」「生きるとは」等の如何にも哲学らしい疑問に駆動されてなければダメとの価値観には耐え難い自己啓発的軽さながら、実用的にも使えるしハイデガーの向こうを張るドゥルーズ・ラカン的(反)実存主義にもなってる自著を、語り直す。個々の専門に閉じない独自のメタゲームの話は、領域横断時代の学問観。ヘーゲル的かつヘーゲル的じゃないという評価が確かに著者の仕事を言い当てている。
2018/07/04
Riopapa
一冊の本を書くということがどういうことか。文学部出身なのに文学部のありがたさが分かっていなかった自分を恥じる。ちゃんと勉強してなかったからな。
2019/09/23
感想・レビューをもっと見る