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そして、バトンは渡された

そして、バトンは渡された

そして、バトンは渡された

作家
瀬尾まいこ
出版社
文藝春秋
発売日
2018-02-22
ISBN
9784163907956
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そして、バトンは渡された / 感想・レビュー

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nanako

読んでいる途中は、フラットな物語の展開に「?」「この先、どうなっていくんだろう…」と思うこともありましたが、後半、どんどん面白くなっていきました。森宮さんのキャラクターが最高で、優子との会話は読んでいて楽しかったです。感動がじわじわくる感じで、特に森宮さんが一人称で語る最後の数ページは本当によかった!登場人物が皆いい人で、主人公のことを考えてバトンを渡していく…。平成最後の日に、素敵な本を読めてよかったです。

2019/04/30

starbro

2019年本屋大賞ノミネート&ブランチBOOK大賞2018ということで、読みました。ノミネート作9/10、瀬尾 まいこ、初読です。本書は、発売されてから1年以上経過しているので、新作ハンターとしては失格です。イレギュラー・ファミリー・コメディとして、佳い作品だと思いますが、大賞を獲る程の勢い&感動はないので、3~5位レベルではないでしょうか?続いてラストのノミネート作『さざなみのよる 』ですが、図書館の予約の関係で本屋大賞発表までには、読めそうにありません。

2019/03/15

ウッディ

3人の父親と2人の母親がいて、4回も苗字が変わった優子。複雑な家庭事情にも関わらず、誰からも愛されて素直に育った優子は、今は少しずれた愛情と親としての責任感を持つ森宮さんとの2人暮らし。2人の会話がほのぼのしていて面白く、料理やスイーツがとても美味しそうだった。瀬尾さん小説に出てくる人は、良い人ばかりで、安心して読めます。クールな向井先生の手紙にあった「あなたみたいに親に沢山の愛情を注がれている人はなかなかいない」という言葉が印象的だった。周囲の人を大切にしたくなる物語だった。とっても面白かったです。

2018/08/18

ヴェネツィア

設定はいたって特異。主人公の優子には3人の父親と2人の母親がいる。もちろん、同時にではなくて、それぞれの時期にそれぞれの事情があってのことなのだが。優子が置かれた状況を客観視してしまうと、これはもう普通には不幸な境遇である。にもかかわらず、優子は常に明るい。無理矢理に健気だというわけでもない。これはもう天性のものか。最後の父親となったのが、森宮さん。これまた世間の常識からは、奇妙な親子のちょっと奇妙な共同生活である。そして物語は同時に優子の成長をもさりげなく描いてゆく。トータルには涼風が吹き抜けるような⇒

2024/01/31

zero1

家族とは何だ?誰かと一緒に食べることか。【正しい家族】は存在する?高3の優子は父三人に母二人という【複雑な家庭環境】で育ち名字も四回変わった。一般的に【親は選べない】が選べる優子にメリットは?男、父、夫に優先順位?この作品については【もし私なら】と考えにくい。何故ならあり得ない設定だから。カットバックは効果的で流石。考えることが多く読み終わるまで時間がかかった。第二章の展開は予想外。19年本屋大賞の話題作だが期待しすぎたのか思ったほど感動しなかった。水戸さんについては疑問あり。名セリフ多数(後述)。

2021/01/21

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