ナナメの夕暮れ
ナナメの夕暮れ / 感想・レビュー
きみたけ
「ダ・ヴィンチ」に連載の2015年8月号から2018年4月号のコラムをまとめたオードリー若林のエッセイ本。前作「社会人大学人見知り学部 卒業見込」から3年が経過し40歳手前になった「おじさん」若林が、自分探しを卒業して、いかに「生き辛さ」から解放されたかを語っています。先輩芸人から一流の人との交流や一流のものを持つ生き方を押し付けられるのは苦手、に同感です。他人に自分の生き方を強要するような同調圧力は私も嫌です。ゴルフやゲームなど趣味の幅を広げたり、海外旅行に行くことで気分的に好転できる良い例ですね。
2022/03/27
ウッディ
テレビで観ていても「こじらせた」感のあるオードリー若林のエッセイ。物事をまっすぐにとらえるのが照れ臭い、どうしてもひねくれて考えてしまう・・そんな彼だから、このタイトルなんですね。自意識過剰と言われればそれまでだけど、そんな自意識にきちんと向き合った結果の産物がこの一冊なのだと思いました。共感できる部分とよくわからなかった部分、色々あったが、そんな心の中の葛藤を感じさせずテレビや舞台で笑いを提供できる若林君はプロなのだと感心しましたが、それは、お笑い芸人としてプラスなのかはビミョーかなと思いました。
2020/01/09
Emperor
「こうなるなよ」ってメッセージも少なからずあるのかもしれませんが、若林さん、あなたはぼくの代弁者であり拡声器です。生き方パクらせてください。自意識と疑問を壁に貼り付けて作った鏡で自分を見つめなおしてみたら、ぼくも「だいたいわかってきた」ので。
2018/10/09
kinkin
雑誌ダ・ヴィンチに掲載されたエッセイ集。以前著者がキューバに行ったときの紀行を読んだとき面白いことを書く人だと思った。内面的で自意識過剰、偏頭痛持ちらしいが読んでいるとなんというかピリピリ感はあまり感じさせない。他人のことにはほとんど影響されるわけではない人だと思う。だからそのぶんひねくれた書き方にならないのかもしれない。お笑い芸人という位置にいるとなにか面白いことやネタを書くことがが当たり前のようだ。しかし著者はそれを見事に外してくれる。ひとりの世界を楽しむ術を持ち合わせた人だと感じた。図書館本
2019/04/09
岡本
ダ・ヴィンチでの連載と書き下ろしのエッセイ集。リトルトゥースとしては聞き馴染みのあるエピソードがちらほら。昨今流行りのネガティブ系とは一線を画すレベルの話に共感する部分も。ダ・ヴィンチでの連載は終了したけど何らかの形で書籍化を続けてほしい。
2018/09/27
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