新・二都物語
新・二都物語 / 感想・レビュー
KAZOO
芦部さんの4冊目の本です。二都物語とあるように、東京と大阪あるいは後半になっての中国の二都が主な舞台となっています。新聞小説を再度若干手直ししたようで盛り上がりや場面転換が多く私には楽しめました。二人の同年代の若者あるいは中年までの話の日本の関東大震災から戦時中の話などもきめ細かく描写されています。「ケインとアベル」を思い出すとともに、村上もとかさんのコミック「龍(ロン)」を思いだしました。映画界についての話が大分を占めているので。また両方の本とも甘糟元大尉が比較的好人物に描かれていました。
2019/09/24
ダイ@2019.11.2~一時休止
東京と大阪の主人公の物語?。作者の書きたかった新聞小説&波乱万丈のロマンものらしい。個人的にはこういうジャンルより森江の方がいいんですけど・・・。
2018/12/04
igaiga
これぞエンタメといった感じの1冊。関東大震災と阪神大震災を両方とも経験した人っていたかもしれないんだー。この本を読むまでは全く違う時代の話と思ってました。個人的には水町さんの方が好きではあるが、結婚するなら征木さんの方だな。うむ。
2019/02/06
橋川桂
少しネタバレになるけれど、読み終えたのが他でもない1月17日。芦辺先生のミステリ以外の作というと、いつ以来になるだろう。二十世紀初頭、大阪と東北でまったく違う境遇に生まれついた二人の男性を主人公に描く、昭和前半史。元が新聞連載ということで、各章ごとが短く、私にはちょっとスピーディすぎるところもあったけど、9時間強の分量をすいすい読めた。
2019/01/18
まえぞう
著者が高校の同級生なので初めて読んでみました。大正デモクラシーから昭和の戦争へ続いて行く時代を背景に、東京と大阪、上海と満州新京の二組の二都の物語。活動写真のようなリズム感で、ほんとに映画を見てるようでした。こんな作品を書くんですね。
2018/12/10
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