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穴あきエフの初恋祭り

穴あきエフの初恋祭り

穴あきエフの初恋祭り

作家
多和田葉子
出版社
文藝春秋
発売日
2018-10-18
ISBN
9784163909172
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穴あきエフの初恋祭り / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

表題作を含めて7つの短篇を収録する。いずれも「文學界」に断続的に発表されたもの。「穴あきエフの初恋祭り」などと意味不明のタイトルを付されたりしているが、これなどはまだましな部類。タイトルと内容との相関性を問わなければいいだけなのだから。後半の2篇などは、さらに自由奔放に飛翔する。もうほとんど西脇順三郎の詩的世界に踏み込んだかのよう。つまり、ここに描かれた小説世界は通常の意味におけるリアリティに依っているのではなく、小説独自の文法によって、それ自体が自立した空間を構成しているのである。一見したところでは⇒

2023/07/09

KAZOO

私の好きな作家さんの一人で最近の短編作品集です。短編とは言いながらも本当に文学の世界を堪能させてくれます。「鼻の虫」などは芥川の「鼻」を連想してしまいました。非常に言葉をうまく使っている感じがいつもします。短編でありながら本当に物語を堪能したという気になります。

2019/03/03

nico🐬波待ち中

言葉遊びと独特のリズムのある文章にニヤリとなる短編集。特に『文通』『おと・どけ・もの』が好き。「背伸びしすぎて、前につんのめって倒れそうになる手紙」「ありもしない三つ目の頬を打たれた気分」等々、多和田さん特有の表現に笑った。気になったのは「世の中ではどんどん単語が死んでいく」のくだり。「死語」と呼ばれるように、時代の変化とともに遣われる言葉の変化も激しい。多和田さんのように海外在住の人にとって「喪われた日本語」はよりショックなことなのだろう。言葉の変化は自然の成り行きのように思っていた私もショックだった。

2018/12/12

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

☆5.0 『穴あきエフの初恋祭り』タイトルで既にワクワクなのに 登場人物名は「魚籠透(ビクトル)」と「那谷紗(ナターシャ)」 言葉と思考のバトル全開!多和田葉子祭りの幕開けだ。ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ  表題作含む7篇を収録。

2021/01/31

ベイマックス

途中で諦めました。理解できないと難解は違うと思うんだけど…。ふ~ん…、まっいいや、何だかんだと考えたけど、理解できない物は理解できない。理解できる作品、自分に合う作品、自分が感動できる作品を単純に読みたいです。なんちゅう感想なんでしょうか(笑)

2021/02/22

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