ゴー・ホーム・クイックリー
ゴー・ホーム・クイックリー / 感想・レビュー
おさむ
昨年5月のNHKスペシャル「憲法と日本人」は新憲法の作成時に日本側がいかに関与しようとしたか、また、戦後の改憲機運が高まったのに何故改憲に至らなかったのか、などを詳細に検討した力作でした。本著はその番組を彷彿させますね。さまざまな研究書や回顧録などを基に、GHQ案を修文する過程を克明に再現しています。謎が残る部分はフィクション的な味付けにしているものの、大筋は史実に忠実で、わかりやすい物語に仕立てている。ただ両者ないまぜの中途半端感があるのも事実。
2019/03/24
ほうすう
戦後間もないGHQの統治下にある日本が舞台。法制官僚である佐藤達夫を主役に据え日本国憲法の制定に至るまでを描く小説。と、いってもこれは小説なのか。半分小説、半分ドキュメンタリーといった構成。今の憲法を考えるきっかけとしてはバランスも良く入門書としてちょうど良いかと思う。作中では、金森徳次郎の飄々とした感じが魅力的に描かれておりいいキャラであった。
2020/03/24
Nazolove
憲法のなんたるかー、というのを学べた本。 GHQをそんな訳するなんて面白いなーと思った。 (実際はそこまではやく決まらなかったようだけど) ただ天皇万歳なんていう憲法のせいで戦争があったのでここまで憲法を話し合って変えていったのはなかなかに壮大でおおきなドラマだなーと思った。 ただ後半ただただ教科書の文羅列ではっきりいってちょっと合わなかったなーなんて思った。(ディスって申し訳ない) しかし憲法を直すのにいちいち一句一句直していくとは憲法を直すのも楽じゃねーなーなんて思った。
2019/02/18
雅
難しかったです。小説というよりは歴史書
2018/12/22
サケ太
恐ろしいまでに面白い。主人公佐藤達夫の終戦から始まる奮闘の日々。「ゴーホームクイックリー」を胸に新たな憲法を創り上げる。様々な政治家、官僚が苦しみ、嘆き、怒りながらも完成へと至ったその記録。こんなに苦難の道のりだったのか。今の日本が形作られる事になった憲法。多くの思惑に振り回され、己の無力を感じる日々。それでも、独立の為には前に進まなければならない。自分の仕事を果たした男。託された思いは現代に受け継がれている。『花が憲法なら土は国民だ。どんな形をした、どんな色の花を咲かせるのかは、土が決めるのではないか』
2018/11/30
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