KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

文豪お墓まいり記

文豪お墓まいり記

文豪お墓まいり記

作家
山崎ナオコーラ
出版社
文藝春秋
発売日
2019-02-22
ISBN
9784163909707
amazonで購入する

文豪お墓まいり記 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

いつでも母さん

タイトルそのままナオコーラさんがご主人やお母さま、編集者、時には西可奈子さんと文豪26名のお墓参りをするエッセイ。案内図まで付いている。ナオコーラさんによる各人の生い立ちや作品が読み易い。(名前だけで知らない作品の多いこと・・汗)立ち寄るお店(食べ物屋)も楽しい。有名どころは墓参の方も多いのね。作家も色々、お墓の在り方も各人それぞれで興味深かった。ナオコーラさんやご主人の『死生感』も伝わる。奇しくも今日は彼岸の入り。ちょっとこれはお勧めしちゃうな・・

2019/03/18

ナイスネイチャ

図書館本。読友さんの感想で。ナオコーラさんとたまに夫が文豪のお墓参り。略歴と旅先での出来事を綴ってました。星新一さんと遠藤周作さんの章が面白い。特に「沈黙」は読みたくなりました。

2019/04/30

抹茶モナカ

作家の山崎ナオコーラさんが文豪のお墓参りをする連載エッセイの単行本。作家として、なかなか賞レースで結果のでない山崎ナオコーラさんの謙虚な姿勢が滲んでいて、好感が持てた。とは言うものの、この作家さんの本を手にするのは初めて。26人の作家のお墓参りをして、その時感じた事や、作家の来歴にも触れていて、面白い。何より山崎ナオコーラさんの谷崎愛が眩しい。谷崎潤一郎の戦時下の『細雪』執筆問題が、彼女の中で、作家の同時代性の命題としてあるようで、折々、その問いは繰り返される。活字も大きく、読みやすい文章。良作。

2019/04/06

いたろう

26人の小説家、文筆家(一部、歌川国芳のような絵師も入っているが)のお墓参りの記。この中で、行ったことがあるのは、三鷹の禅林寺の太宰治のお墓だけ。もっとも、太宰治のお墓の向かいには、森鴎外、茉莉父娘のお墓があるので、こちらも行ったと言えるのかもしれないが。ナオコーラさんが太宰の墓参りをしたのは、命日、桜桃忌の日。今年ももうすぐ桜桃忌。平日なので、墓参りには行けないけれど、代わりに何か太宰の本を再読したい。他にこの本で紹介されている中で、好きな作家である堀辰雄、林芙美子、内田百閒のお墓には是非行ってみたい。

2019/06/16

Kei

たまに同行する著者の母親が、まるで身内のように墓に、死者に接する姿が、自然な日本人気質を感じました。文豪の墓まいりに絡めて、その文豪の作品、成り立ち、文学観を紹介。自身の文学観も。震災を戦争下の文学者のあり方を。自身の流産、出産から、死生観も。と、肩苦しく思いがちですが、散歩、お花、食事と、楽しい行楽気味なところも。ナオコーラ、名に違わず、男女やお金に関しても、公平半端なく、面白し、でした。

2019/04/11

感想・レビューをもっと見る