生還
生還 / 感想・レビュー
kinkin
週刊文春2017年から2018年にかけて連載されたエッセイをまとめた本。著者が脳梗塞で入院した頃からの入院記。プロというのは、入院ということまでスラスラとエッセイに仕上げるのはすごいと感じた。去年私も入院した事があったが、ストレスのたまることたまること。そんな患者の様子を見ながら仕事をする看護師の方は大変だったと思う。尿瓶を使って排尿を進められはじめはすごい抵抗があったものの慣れれば夜は案外便利だと思った次第。図書館本
2024/09/05
kokada_jnet
病院の人びととの人間関係の軋轢話や、尿瓶への排尿の話、リハビリ病院の料金が、この作家らしい内容。「戦時中、母親が、自分たち兄弟を軍属にとどめようとした」というのは、はじめての記述ではないか。
2019/05/03
信兵衛
一口に闘病記といってもそこは小林さんですから、しがみつくように映画やコメディアンの話は出てきますし、そのうえ自分自身を対象物にした分析&観察的闘病記という印象です。
2019/04/14
ぜんこう
小林信彦氏が自宅で脳梗塞→入院→リハビリ→退院して自宅で転倒・骨折→入院→退院して再び転倒・骨折、という脳梗塞から始まる闘病記(?) 自分もそろそろ気を付けないとと思うけど、なかなかねぇ・・・ でもこんな経験でも本にしてしまう作家という職業はスゴいと思う(^_^;)
2019/04/24
くさてる
なんだかすごいものを読んでしまった気がする。脳梗塞とその後の骨折、病院とリハビリの日々を書いたものなのだけど、それがなんともとりとめのない不安というかあいまいな空気感の中でつづられて、どこまでが事実で幻想なのか分からない感じがしてしまう。この苦しい不吉な雰囲気こそが、85歳の感じ方なのだ、と言われればそれまでかもしれないけれど。そしてそれでも小林信彦は小林信彦なので、気難しいあの物言いや映画やコメディアン、グラビア女優への言及も存在するのだ。どうぞお体を大事に、と思いました。
2019/05/22
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